つまり、歴史的には譲位が普通だったのであって(つまり、⦅その影響する範囲はともかく⦆政治力を行使していた※)、しかし、明治期に終身在位に変わった。これは、象徴天皇への道程とも受け取れるのであって、譲位性(意志性)を排除したんだよね(意志ではなく、自然)。
そうして、今は「譲位」(譲る;S/V/IO/DO;意志の介在)ではなく、「退位」(退く;S/V⦅/O⦆;外形の説明)。それだけのことではないか。
つまり、制度は継承されるんでね。ある日突然、というわけには、ゆかない。「伝統」と謂うとき、若干注意が必要で、これら変遷を含み、一体として考えているかもしれないんだ。
※大蔵官僚が最も権力を感じる瞬間
(答え)次の事務次官の指名時