聴覚優位者のための小説、視覚優位者のための小説

 読んではいない。でも

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

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村上春樹って興味深い人だね。
要は、これは、「視覚優位者」として描いている。今までは「聴覚優位者」として書いてきた。鮮やかなイメージの比喩が殊に有名だったから、視覚的じゃなかったわけでは決してないが。
アマゾンレビューが面白い。俺たちが普段、どう評価されているか、わかるってもんだ。

何が興味深いって、学校の国語は、聴覚優位者の為にあるってこと。
そして、今まで、村上春樹は評価されてきた。
さぁ、このたび、視覚優位者の小説を書いたわけだけれど、評価されるかね?
ようこそ、俺たちの世界へ。

ちなみに、今までそういう小説家がいなかったかというと、本谷さんがそうだよね。
だから、エイミーにさんざん馬鹿にされたりして。エイミーは「天才」だから。
あの人なんか、やっぱり演劇とか、あとは漫画とかの影響の方が強いのではないかと思う。つまり、「見てわかる」ジャンル。
視覚優位者って、美術系とか建築系なんだよね。あと、漫画と。小説書く人って、どれくらいいるんだろう。