法学とは何か

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 併せて、これも読みたい

喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)

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 いつも言うけれど、フランスは差別の国、ドイツは抑圧の国、ロシアは権威の国。
これらは隣り合った国どうし。(あくまでも)地理的な感覚では、岩手、青森、北海道。
近代意識の発展ドミノということでは、イギリス➝アメリカ➝フランス➝ドイツ➝ロシア(ソ連)➝日本➝中国なのだろうと思う。経路は一つじゃないから、このとおりとも言えないけれども。

伊藤博文穂積八束、或いは、井上毅に着目したのは良いが、例えば、刑法の「行為無価値」だって、ドイツのナチス時代のものだからね(だから、穂積だけを批判しても、あまり意味はない。ドイツの特殊な社会意識全般を模倣しようとしたと考える方が、戦後の「8月革命」を受け入れられるかどうかも含めて(世界的な意味での、アメリカ革命の影響のもとに、一方で、ポツダム宣言東京裁判があるし、現在の韓国社会がある。法学的な意味での「革命」で、レジームチェンジ。)、納得しやすいように思う)。ヨーロッパがどうキリスト教を克服しつつ、キリスト教社会を継承したかの問題なんだよ。

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木村壮太の"議論"でおかしいのは、ココ
(出口)『13条に引っかかるほんのわずかな部分』。部分っていう感じ方で、憲法は量で測られるものではないため、「部分」なんて存在しない※。今、『存在しない』と言ったけれど、ドイツと違って問題なのは、神学の洗礼を受けていないことだろうと思う。もちろん、池田信夫も(だから、いつも頓珍漢なのだろうと思う。要は、うわべだけなんだよ)。
※これは屁理屈ではなくて、構造的な理解に到達していない、ということ。例えば、似たような議論に、確率論を巡る事柄がある。

 何度も何度も言うけれど。
「普遍論争」を経なければ、法学なんて理解できない。
僕らが学生の頃は、「キリスト教を理解しなければ」と言っていたが、もちろんそうだが、その中でもとりわけ「普遍論争」。

現代普遍論争入門 (現代哲学への招待 Great Works)

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 だから、いつまでたっても、記号論に到達できないし。 

意味・真理・存在  分析哲学入門・中級編 (講談社選書メチエ)

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神から可能世界へ 分析哲学入門・上級編 (講談社選書メチエ)

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ニュートンパスカルゲーデルも神様大好き、かどうかは知らんが。
ゲーデルも「神の存在証明」をしたんだ。 

ゲーデルの哲学 (講談社現代新書)

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 ちなみに、ゲーデルの政治志向は、保守で、反リベラルっぽかったらしいが。