こういうものを考えるとき、①それは日本だけだったのか、②それを望んだのは誰か
を考えると、①については、日本の被害ばかりが強調されるが、ロシアでもビタミンC不足による壊血病の被害が大きかったのである。
特に②については、なぜ誰も疑いを挟まないのか疑問に思うが、どうも実際の軍隊と戦争を経験していないからで、戦争=兵站とは思えても、戦争=行軍とは思えないからだろうと思う(兵隊生活なんてものは、1に行軍、2に行軍、3,4がなくて、5に行軍であると聞いたのは、空耳だったか)。当時の「戦争」とは、多くが戦闘外のことであって、特に行軍が大事だったのではないかと思う。
このとき、兵隊が白米食を望んで、「パンを食うくらいなら」と何も口にしない者もいたとかで、そうすると上流の人たちは「白米が貧農出身が多かった兵隊の憧れであって」と思ってしまうのであるが、はなはだ疑問を感じることであった。
👆は「カーボローディング」から、ドイツ人医師による飛脚体力実験を再考したものである。肉食がダメなのではなく、要は、白米は腹持ちが良い、のであって、持久走中のエネルギー補給にむいていた、と言うハナシである。
さてさて、兵隊のハナシに戻る。
当時の兵食としての「パン」とは要は乾パンのことらしくって、乾パンが行軍に向いていたかどうかである。
とくに、中高年は、身体になんらかのトラブルを抱えているケースが多いので、その点を各自、認識したうえで、無理のない、行動食を選びましょう。例えば、カンパンやせんべい、ナッツ類など、固いものや、キャラメルなどは、歯になんらかの問題がある人の場合には適さないケースがあります。また、下界では甘党ではない人の場合でも、疲労程度によっては甘いものを欲し、おいしく感じるという人もいます。さらに、意外と効果があるのが、「おまじない行動食」です。これを食べると元気がでると思う行動食を持つと、バテたときに一息つくのに役立ちます。
え?兵隊って若いヒトでしょ?
と思っていたら意外にそうばかりともいえない。
日露戦争の軍役夫 -日露戦争時の軍役夫傭役規則と軍 夫熱を中心に
カーボ・ローディング - Wikipedia
とは何かを抑えたうえで、実際の食事例を
当日の食事スケジュール 3時間前 おにぎり、麺類、餅、みそ汁、納豆、ゆで卵、バナナなど 1時間前 おにぎり、カステラ、バナナ、ゼリー飲料など 30分前 ゼリー飲料、アミノ酸など 直前 自然塩(ミネラル補給)、水分 レース中
(補給食)ゼリー飲料、アミノ酸、クエン酸、水分
4時間をこえるレースになる場合は固形物(フルーツやカステラなど)もとる大会終了後 水分、スポーツドリンク、プロテイン、甘酒、おにぎり、バナナなど 【1週間前~当日】マラソン大会に向けた食事メニューの作り方 | POWER PRODUCTION MAGAZINE(パワープロダクションマガジン)
現在の自衛隊でどのような食事管理が行われているかは存じ上げないが、まさか、乾パンじゃないでしょう。
森鴎外を現在非難するのは簡単だったとしても、本当に「森の代わりが居たのか」になると、なかなか答えの出るハナシじゃない。
要は、森批判のほとんどは、所詮は外野の気持ちの良いファンタジーで、現場を無視しているだけじゃねえのか、と思っている。