渦雷

恩田陸さん、直木賞受賞。 
マルハナバチ好きの私も嬉しい。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

 受賞作以前では、👇の評判が良い。

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

 

 『ポツポツと雨が降っていたら』
と聞いたときに、発破音から溌剌としている印象を受けて、むしろ「トボトボと雨が降っていたら」でよいのじゃないかしら、と思ったので。
それで、「トボトボ」に相当する漢字は何だろう、と調べてみたが、出てこない。
点す/灯す(トボす)、或いは、点つく(トボつく)から来たのか、と推測しても、「点々と」は、てんてんと、と読まれる。
じゃあ、ポツポツと、を漢字にするとどうなるか、と思っても、わからない。
ポチから転じてポツだろうか。そうすると、「点々と」でよいような気もするが、それは、てんてんと、である。雨によって紙にあけられた小さな点(穴)をポチと云ったのが語源らしいので、ポチポチと、でも好い気がするが、駄目なのだろう。
風に吹かれて頼りない雨の一粒、あやふやな輪郭しかない雨などは、どこで降るだろう。すっかり雨は輪郭を持っていつでもまっすぐ降ってくることになっている気でいたが、そういうわけではない。