2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴィトゲンシュタインを腐したいわけではない。 すぐれた研究者だったのだろう。 ただ、カントやヴィトゲンシュタインが「天才」と評価されるのは、奇妙な話なのだ。 それはまるで、ヒルベルトが「ヒルベルトプログラムを考案(また発表)した」から「天才」…

ヴィトゲンシュタインを腐したいわけではない。 すぐれた研究者だったのだろう。 そりゃむしろ「群像」がなんでそんなものを載せたのかが知りたいぜよ https://t.co/bwZrZgAQbn — 小谷野敦とちおとめのババ・バロネッタ (@tonton1965) June 29, 2022 こうい…

ヴィトゲンシュタインが「突然変異の天才」でないことは、もはや明らかである。 単に、ラッセル、ブール、ホワイトヘッドが居たのではなく、クリスティーン・ラッド=フランクリンがアリストテレスの論理学を完成し、その命題論理を以て、チャールズ・ラトウ…

ルイス・キャロルの忘れられた歴史的貢献

たとえば、『このりんご』という個別者は、『赤い』という普遍者とは本質的に異なるものであると見なされ、主語─述語形式の文章においては、前者の名前は主語としてのみ、後者のそれは述語としてのみあらわれなければならない ラッセルの逆襲|大学レポート…

日常言語学派

結婚式に招待することは「今あなたがどんな状況にあろうととにかく3万円を持参して俺を祝ってくれ!!」と言っているのと同じだという覚悟を持ってやるべきイベントやと思うわ…。 — かえる™ (@72jailbreak) June 26, 2022 あぁ、法律を勉強されている方か。…

相変わらず、法に関しては、「とほほ」以下だな。 ちょいちょい入れて来るのは、ドリフの面白くない方のネタか、「火のないところに煙を立てる」炎上商法でしかない。

この話は(前期ヴィトゲンシュタイン的にも)どうでもよくないネッカー図形が二通りの立方体に見えるのは、二通りの「解釈」の結果ではなく、『論考』に言わせれば二通りとも「事実」線が引かれ、それが立方体に見える事実が存在しなければ、我々は何を一体…

嫌われるだけだな。 まだ落ち込みが回復しておらず、動き出せない。

あ、売春だラッセルの原文は「he said he prostituted his mind talking to intelligent people」ここを「心の売春」と訳したのは岡田雅勝先生ここ以外は宇都宮輝夫先生訳のリズムが好き「正気の沙汰ではないと言うと、神よ正気から我を守りたまえとくる(神…

松本清張の印象が強すぎるんじゃないかな。 清張は「広島で生まれたが、父親のだらしなさから、村役場に出生届を提出していなかった」と話したという 松本清張 - Wikipedia これってね。 出生届って面倒だったんだよね。ムカシ1月1日の誕生日の人が多い理由…

過度なジェンダー平等ってなんやねん。平等に過度も適度もあるかい。「『過度な平等』と言ってるやつは不平等の特権側に居続けたいやつ」という事実があるだけやろ https://t.co/PAhmpEVZWI — Mayo "SEN" Naito⚡ (@SEN1227) June 23, 2022 ふーん。って感じ…

冷風扇、スポットクーラー、クーラーを見比べて。 クーラーだなと。 見に行く前は、冷風扇を購入してから、クーラーを順次取り付けようとおもったが、逆だなと。 それから落ち込んでいる。 必用な程度のリーズナブル車も購入して、クーラーも。 それはいいん…

「鎌倉幕府の成立は頼朝が将軍になった1192年とされてきたが、それに対する異論が続出しており、私もこれこれこういう理由で◎◎年説を採っている」と講義して、「鎌倉幕府の成立を自分なりに考えよ」とリポートさせたら「1192年。頼朝が将軍になったから」と…

この話が(ニーチェ的にも)どうでもよくないのは、実際は大半の人が「事実は存在しない」「解釈だけだ」などと解釈しないということ人は事実を事実として見る解釈はその"後"解釈する前にそう見てしまう世界に人は生きているそうした事実を前提にニワカの解…

(2ページ目)あなたに文学が何だか決める権利はない――福嶋亮大「文壇の末期的状況を批判する」批判 - wezzy|ウェジー 「文壇史」って1ジャンルだよなぁと思って、でも、エピソード集なのかな? 小林天眠と関西文壇の形成 (上方文庫) 和泉書院 Amazon 昭和文…

孫バートランドの意見によれば、祖父は、「君主が自分は人民の使用人だということを、そして、その任に耐えぬことがわかれば罷免されるのだということを了承しているうちは、君主制を我慢しよう」という「理論的共和主義」者であった。 バートランド・ラッセ…

ラッセルが「赤い」は主語にならないがゆえに、タイプを考えたとき、ヴィトゲンシュタインはタイプを受け入れなかった。 すなわち、「赤い」は主語になると考えたはずだが、この時、真理値表を必要としたのではないだろうか。「ある」がFである。「F」は「…

売掛金・買掛金とは?仕訳の方法までわかりやすく解説! | TOKIUM(トキウム) | 経費精算・請求書受領クラウド 「売掛金」というと、双務契約(商品の引き渡しと代金の支払い)における、「代金お支払い」を請求できる権利の金額のことじゃないか。 言い方…

「ヴィトゲンシュタインの高評価」を考えるときには、どうも「カント・プログラム」という範疇の問題と、「フレーゲの低評価」「クリスティーン・ラッド=フランクリンの低評価」を考えるのが、自然であるように感じる。要は、なんでもかんでも ポパーとウィ…

今日の社会

「提出期限」を「提出日」だと勘違いしている生徒が多い。だけど提出の際に「ここ間違っているよ。直してきなさい」と言われたらどうするつもりなのだろうか。提出期限とは提出の限界であって、その前に余裕を持って出すのが社会の常識なのだ。学校は常識を…

今日の社会

憲法における同性婚の法的解釈はいろいろありますが、憲法学者の素直な読みかたは、法的なトレーニングを受けていない人にはなかなか難解です。 agora-web.jp 『法的なトレーニングを受けていない人には』とは、良いところに気づいたと思う。 でも、『法的な…

今日の国語(「取り立て」ならず「問い立て」)

小2の生徒が算数の文章題を作ったというので休み時間に聞くことに。「1個60円のりんごがあります。1個60円のみかんは何円ですか?」と問われ理系のプロは即答の問題だと思うがド文系の私はフリーズしてしまう。何とか60円と答えを導き出したが不正解。正解…

「慎吾ママ」がなぜママで、女性の格好でなければいけなかったのか。その背景と後悔の念が書かれた記事を読んで改めて思う。ファミマ「お母さん食堂」の名称変更を求めて女子高校生たちが立ち上げた署名に対するバッシングは異常だった。 — 竹下郁子 (@i_tks…

「ん」

「ことば」と「ところ」と「こころ」の違いって何だろう markovproperty.hatenadiary.com ドイツ人は「タフ」は深淵だが(要は、「見下す」という解層化を経て、内面化してゆく過程)、イギリス人の「タフ」は複雑だ。ヴィトゲンシュタインを考えたときに、…

授業で感情形容詞をやっていて面白いことに気がついた。「あの人のどこが好きなの?」などと言うが、別に具体的な「場所」を聞いているわけではない。「やさしい所が好き」などと、性質を「所」に喩えているのだ。一種の概念メタファーだと思う。「そこが面…

「屈辱の数学史」:加藤文元先生の新聞の書評でこの本を知りました。加藤文元先生といえば、望月新一教授による「宇宙際タイヒミュラー(IUT)理論」をわかりやすく(?)解説されていた方ですね。この本のタイトルに納得がいっていない様子が印象的でした。…

学生は教員に忖度してレポート書くくらいのこと分かれ勢が世の中にたくさんいて、まぁその気持ちもわからんではないが、学生は俺の気持ちを忖度してまずは段落の冒頭一文字は字下げするあたりから取り掛かってほしい。引用は一重鉤括弧またはブロッククォー…

akitanakanisi.hatenablog.com この人、心配になるね。 村上春樹を茶化して、ひとやく有名になったけれど。 「一発芸」で終わっちゃって。 レオン・ワルラスの『フランシス・ソヴァール』の翻訳 大江健三郎批判 を村上春樹批判の一貫としてやってみてくれな…

だから、「マルクス主義」じゃなく、ギリガン主義でしょって、超高齢社会の実際上の問題を目の前に据えて必要に迫られているわけ。 単に「介護」ってことじゃなく、前期近代主義に棹差すオカルト的な主体主義(エゴ主義)だと、老後に困るんだな。リンチ(老…

デカルトの非時間論               「線」≠「軌跡」

この洞察は、カントの『純粋理性批判』における伝統的な形而上学批判を思い起こさせる。事実、本書は、それまでの哲学の構図を大きく塗り替えた。 ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を解読する | Philosophy Guides カントを『思い起こさせる』からこそ…