2022-06-18から1日間の記事一覧

授業で感情形容詞をやっていて面白いことに気がついた。「あの人のどこが好きなの?」などと言うが、別に具体的な「場所」を聞いているわけではない。「やさしい所が好き」などと、性質を「所」に喩えているのだ。一種の概念メタファーだと思う。「そこが面…

「屈辱の数学史」:加藤文元先生の新聞の書評でこの本を知りました。加藤文元先生といえば、望月新一教授による「宇宙際タイヒミュラー(IUT)理論」をわかりやすく(?)解説されていた方ですね。この本のタイトルに納得がいっていない様子が印象的でした。…

学生は教員に忖度してレポート書くくらいのこと分かれ勢が世の中にたくさんいて、まぁその気持ちもわからんではないが、学生は俺の気持ちを忖度してまずは段落の冒頭一文字は字下げするあたりから取り掛かってほしい。引用は一重鉤括弧またはブロッククォー…

akitanakanisi.hatenablog.com この人、心配になるね。 村上春樹を茶化して、ひとやく有名になったけれど。 「一発芸」で終わっちゃって。 レオン・ワルラスの『フランシス・ソヴァール』の翻訳 大江健三郎批判 を村上春樹批判の一貫としてやってみてくれな…

だから、「マルクス主義」じゃなく、ギリガン主義でしょって、超高齢社会の実際上の問題を目の前に据えて必要に迫られているわけ。 単に「介護」ってことじゃなく、前期近代主義に棹差すオカルト的な主体主義(エゴ主義)だと、老後に困るんだな。リンチ(老…

デカルトの非時間論               「線」≠「軌跡」

この洞察は、カントの『純粋理性批判』における伝統的な形而上学批判を思い起こさせる。事実、本書は、それまでの哲学の構図を大きく塗り替えた。 ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を解読する | Philosophy Guides カントを『思い起こさせる』からこそ…