2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『存在の耐えられない軽さ』と『重力と恩寵』

ニーチェから始まるが。 永劫回帰 - Wikipedia 『ニーチェの永劫回帰という考え方はニーチェ以外の哲学者を困惑させた。永劫回帰の世界では、われわれの一つ一つの動きに耐えがたい責任の重さがある。もし永劫回帰が最大の重荷であるとすれば、われわれの人…

ディラン・トマスの言語性と村上春樹の豊かなイメージの隣にある幼稚性

村上春樹受賞の機が熟した、というのは、そうだろうと思うが。 単にノーベル文学賞受賞のハードルが下がっただけで、世界的情勢の変化によるものではない。ノーベル文学賞は「ふつうの文学賞」ではなく「世界的な、特別な文学賞」であろうとしすぎ、自縄自縛…

イメージとニュアンス

村上春樹は、イメージとしての天使を伝えることはできでも、ニュアンスとしての天使、つまり、言語が持つ優位性ー言語のニュアンスを伝えることはできるか。村上春樹が「世界文学」と言うが、今更近代以前の(識字率が低かった時代の、宗教理解の為ではなく…