ヴィトゲンシュタインが「突然変異の天才」でないことは、もはや明らかである。

単に、ラッセル、ブール、ホワイトヘッドが居たのではなく、クリスティーン・ラッド=フランクリンがアリストテレスの論理学を完成し、その命題論理を以て、チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが、パラドックスの研究の成果として〈論理空間〉を構想したからである。

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敢えて言うなら、ヴィトゲンシュタインは、デモクリトスライプニッツ派であって、エウドクソス~ニュートン~コーシー派ではないようだ。つまり、集合論批判である(いわば、ラッセルへの批判は、それが望ましいかはともかく※、この議論から「逃げた」ことへの非難であっただろう)。

ラッセルの発見はこのようなことである。

それら非存在者の指示対象としてなんらかの概念の「存在」を仮定することなしに、解釈を可能とするためにラッセルが発見した手法である

バートランド・ラッセル - Wikipedia