いや、ただのネタだろ。

これただの番宣だろ。

Daigoはオリーブオイル(速水もこみち)のブームを受けてのものでしょう。

そもそも「慎吾ママ」にしてもネタであって、ダウンタウンが(大阪ローカルじゃなく)全国的に人気を博した「おかん」ブームやそれをまねた「ボキャブラ天国」のキャラがあったからでしょ。

それ以前にあった、バカボンの「ママ」にしろ、あれは現実にはありえない「理想像」だからね。かなりアメリカの影響を受けている。要は、あくまで「アメリカのような生活を送りたい」の延長だよ。ボンカレーの方は、確かに「良妻賢母」のイメージを想起させやすいが、本当は、戦後のブームだよね。実はかなり、母親の単独親権の確立と裏腹だ。

つまり、「母親の役割固定」より先に「父権の相対化(母権の確立に拠る、父権の絶対視の排除)」があったのだ。それは、戦後の「専業主婦モデル」と表裏一体だったのは、むしろ「家庭の主権を父から母に」であって矛盾はしていない。

しかし、それはあくまで「理想」だ。
だから、ダウンタウン前までは、おそらくアメリカのニューファミリー像を隠した意匠だけは「戦前の良妻賢母」像がドラマやアニメで独り歩きして(実は、バカボンのママは原作では少しエキセントリックなキャラクターで基本イメージが異なる。アニメは、やはり、家庭の主導権を握った母親狙いだったんじゃないのかな。要は、母親がテレビを子供に見せるわけだから、機嫌を損ねられない。まずは母親に媚びを売る戦略。あの時代なら、「ありがち」であって)、裏では、「鬼ババ」「教育ママ」と、化体として表現されてきたはずであって(ここで語られる「鬼ババ」のイメージは、「地震雷火事親父」の「親父」のイメージだよね。ちなみに「親父」はもともと突風のことだったらしいけれど。親父も鬼だったら、「ババ」がクローズアップされないからね。家庭の中で「怖い」のが母親で当然になった。だから、志賀直哉が父親と長い間確執があったってピンと来ないからね、なにせ、庶民なもので)。

それが、ダウンタウンからいきなり「おかん」という、愛すべきキャラクターに変わったのであって。みんな一斉に「おかん」を語り出した。
それまで愛すべきキャラは「おじさん」ばっかりじゃなかったかな。

 

違ったかな?違っていたら申し訳ない。