微分方程式を理解している人なら、「変数」と「係数」を取り違えることはありません。私は、基本を理解している人なら、たとえ独学の人ともオープンに議論します。しかし、基礎を固めないまま専門家に論争を挑むのは、キャッチボールができないのにプロ野球の試合に出るのと同じで、非常に危険です。 https://t.co/NmY0S1mRSW
— Hideki Kakeya, Dr.Eng. (@hkakeya) May 31, 2020
SIRモデルの考案された次の年に、コブダグラス型生産関数が考案された
Cobb-Douglas型生産関数における 規格化された規模の収穫一致.pdf
👇「おわりに」
これまで伝染病疫学における数理モデルの開発はもっぱら欧米諸国においておこなわれてきており、わ が国からの貢献はきわめて少ない。ここには既存の領域をこえた研究が育ちにくいことや、社会・人間現 象に関わる応用数理が未発達であるというわが国の学問体制のもつ問題点が伏在している。しかしながら はじめに述べたようにコミュニケーション密度の高い現代社会は感染症流行に対してきわめて脆弱であり、 国際的にも人口爆発と稠密な居住環境、環境破壊の進展は新たな感染症の世紀を導くことは予想されると ころである。事実、はじめに述べたように1980年前後までの感染症抑止への楽観的展望はいまやすっかり 影を潜め、過去10年間にエイズを筆頭とする新興感染症とともに、結核、マラリア等の再興感染症の脅 威が現実のものとなってきている。次々に現れる感染症に対してつねに「魔法のワクチン」の出現を期待 することは必ずしもできないのであり、予防・防疫のための科学的政策の開発によって対抗することが不 可欠である。その基礎となるのが数理モデル分析であり、広義の医学領域における数学的分析手法の充実 と発展が期待される所以である。
https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~inaba/inaba2002_KMmodel.pdf