Libratus開発チームがまずおこなったのは、ゲームの抽象化処理

ポーカーには宇宙に存在する原子の総数よりも多い、10の611乗の判断ポイントがあるため、Libratus開発チームはまずゲームの抽象化処理をおこないました。Libratusでいう抽象化処理とは、以下の通り。

  • 似ている打ち手をグループ化し同一のものと認識させる
  • 賭け金をある程度の大きさごとに同一のものと認識させる

たとえば、ジャックのフラッシュとクイーンのフラッシュのように、役の強さとしてほとんど変わらないものを同一のものと認識させることで、全体の演算量は大きく変わっていきます。また、ポーカーの醍醐味ともいえる賭け金の設定も、ある程度の金額ごとにまとめることで、演算量は大きく減少することになります。

 

ledge.ai

『 賭け金をある程度の大きさごとに同一のものと認識させる 』
これね。すごく大事。
所謂、合理的判断=「1円の差も見逃さない」ということがごく普通に言われていたから。それは「非合理」だとようやく理解が進んだ。