へー、と思ってbaseなんちゃらをググってみた。

次のような問題を考えてみよう

医師の診断を確率的に考えてみる-Base rate neglect-

なるほど、この「問題」を考える分には、高校数学の「条件付確率 P(a|b)」であるから、まずはベン図を正しく書けるかどうかである。
ただ、この文章は、複文構造となっているので、それはあくまで「問題」の回答であって、本当の問題については応えていない。
本当の問題に答えるなら。
その問題が

①日本語読解のクイズー「本当」の指示するところ(概念把握)
 「主文(問題文ー構成された問題)」と文中の「説明語彙(問題構成語彙ー問題を構成する語彙)」の関係理解から。

②数学のクイズー条件付確率(対象操作)

③論理のクイズー自己言及構造の一意化(構造把握)

のクイズに分かれていることであるから、それについて言及し、適切にそれらからの帰結を導かなければならない。

結論を言えば、これは自己言及構造を持っているので、自己言及手続きを"適当"に"逐一"踏まなければ、帰結を(一意に)定められない(のであるが、危険を知らせる「早い信号」を処理する脳が優位に働くので、手続きを踏むことが難しい、ということを云っている)。

ベン図ではなく、論理回路を考えようとして、前段としてクロス集計を出すためにマトリックス化したときに、気付いた。
こういうものを考えるときに、おあつらえのクイズがある。

【天使の扉】
貴方は死んだので、死後の世界への見通しの良い1本路を急いでいる。
進んだ先が分かれ道になっており、傍らにある看板の注意書きが見える。
『案内人に1度だけ質問して、道を変えてよい』
双方を交互に眺めると、案内人がそれぞれの道に立っている。
いずれかの道に進まないわけにはゆかない。
案内人の一が天国へ案内する天使(順喩)で一が地獄へ案内する悪魔(逆喩)であるが、質問の回答以外で区別がつかないとき、天国へ間違いなく向かうにはどうすればよいか。
なお、天使も悪魔も概念なので、殴って解決はできない。