男もすなる仮名

「仮名」の発明者は『土佐日記』の紀貫之だと思う。 

 漢字はそもそも音を含んで構成される「概念語」で、仮名はそのうち音を拾おうとした動機から始まる。牟田のムは音である。多のタは半月らしい。
それからフリガナとして利用された後、紀貫之の登場である。
とんでもないアーティストで、文字に関しては空海が有名だが、発明という点では紀貫之が天才だろうと思う。 

ん―日本語最後の謎に挑む―(新潮新書)
 

 つまり、例えば、「蛙」なら「虫(蟲,生物)」と「ケロケロと鳴く音」の横並びであるところ(要は、ケロケロとなく動物のことであろうが)、紀貫之は、音をして連綿とさせひとつの名(概念)ー外国の、ではなく、日本語のーを表現した。
真名ではない仮名の誕生である。
仮名 (文字) - Wikipedia

 👇これに近い発想ではないか。

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