物語型/図鑑型ってのが、面白いね。
👇中国人はオトコばっかりだったのだろうか。

 

ナイポールの何が一番面白いかは、意見のわかれるところらしい。
👇を推す声、強し。ただ、和訳がない。

A House For Mr Biswas: Picador Classic (English Edition)

A House For Mr Biswas: Picador Classic (English Edition)

 

👇日本では、これが有名らしい。ポスト・コロニアルから。 

自由の国で (V.S.ナイポール・コレクション 3)

自由の国で (V.S.ナイポール・コレクション 3)

 

ノンフィクションも有名。というか、ドキュメンタリー風の紀行文作家とのふれ込み。

インド・闇の領域

インド・闇の領域

 

 「6本の指」。村上春樹もこの紀行作家の影響を受けたのだろうか。
ナイポールも「喪失」の作家。
夏目漱石の「坊ちゃん」も喪失の物語だけれど、漱石は、それを「お墓」にして、内心に隠しちゃった。そうすると、「ペルソナ」になって、ユングになって、村上春樹に辿り着くというね(ただ、坊ちゃんの場合は、ペルソナなのか、人格陶冶なのか、わからない。事実をもとに書かれているけれど、文学の科学を指向した漱石らしく、実験小説だったんじゃないのかなぁ。神話分析。『坊ちゃん』は英雄譚だし、モデルはスサノオっぽいけれど、弘中又一 さんがモデルとの説がある。
 

文庫 新版 指輪物語 全10巻セット (評論社文庫)

文庫 新版 指輪物語 全10巻セット (評論社文庫)

 

 『ロード・オブ・ザ・リング』でリバイバルヒットをした『指輪物語』はもともと『20世紀文学でもっともポピュラーな作品のひとつ』といわれるほどよく読まれているらしい(指輪物語 - Wikipedia)。『不思議の国のアリス』とどちらが多く読まれただろうか。

興味深いのは作者のトールキンで、ドイツ系で、もともとTollkiehnだったらしいが、これが、tollkühn(無鉄砲、猪突猛進)とか、dull-keen(注「鈍い・鋭い」となる撞着話法)とか言われているが(J・R・R・トールキン - Wikipedia)、どうなのだろう。kiehnさんは、ドイツ人にいるみたいだし、tollという形容詞は褒め言葉でもあるようだけれども、kiehnの意味がウェブ辞書ではわからず、職人家系だったようなので、「すご腕の田中」くらいの意味だったのだろうか。英米の職人家系だと、まるっとsmithさんになっちゃうけれど、blacksmithさんはいるらしい。ならば、goldsmithさん、silversmithさん、tinsmithさん、whitesmithさんもいるだろうか。Aerosmithは単に語の響きから適当に付けたそうで意味はないらしいけれど。

指輪物語』は最後、大団円で終わらないらしい。
👇昔話の構造31の機能分類
ウラジーミル・プロップ - Wikipedia

 

 最後、中国に向かいます。