そういう私も国語の勉強中

おそらく身体表現を大事にされている方なのだろうと思います。
小説における何かしらの意図を持っているのかな。

 欄干の向こうに、川沿いの電柱から電柱へと吊るされた提灯が見え、晃が語っていた習わしを思い出し、足を止めた。河へ火を流すというのは、例えば灯篭流しのようなものだろうか――

送り火 高橋弘希

 

送り火

送り火

 


 

 橋の先では電柱から電柱へと渡されたコードに下がる提灯が素知らぬ顔で時を待っているように見えた。ふと晃が教えてくれたここでの習わしを思い出して、欄干に手を掛けた。川に火を流すと云うのだが、テレビで観たどこかの地方の灯篭流しと同じだろうか。

 

 助詞の意味をきちんと考え(て、接続関係を明確にし)、

考える短歌―作る手ほどき、読む技術―(新潮新書)

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 重畳的な表現を改め、また、情景描写を客観的にするだけでも、

超辛口先生の赤ペン俳句教室

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随分と違うと思う。
さらに小説では視点が大事になるようだが。そこまで行っておらず、言葉を尽くすことが満足にできていないように思う。

「的確な描写」と云うが、すべてをさらけ出す必要はなくて、対応を明らかにするだけで十分だろうと思う。 

シャーロック・ホームズの推理学 (講談社現代新書)

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