大洋との出会い
満月の輪郭が海の上に浮かび上がり、銀色の反射で海を覆う。僕らは小さな砂丘に腰を下ろし、いろんな強さの力で波が寄せたりひいたりするのを眺めている。僕にとって海はいつでも相談相手であり、僕の言うこと全てに耳を傾けてくれて、信頼のもとに打ち明けられた秘密を漏らしてしまうことなく、一番良い助言をしてくれる、そんな友達だ。その助言は海のとどろきで、それをみんな自分なりに解釈するのだ。
(中略)
さわやかな風が吹いて、いかにも海の空気という雰囲気をいっぱいに感じさせている。この風の一吹きで何もかもが姿を変える。
(『モーターサイクル・ダイアリーズ』P24)
寺山修司の「てがみ」という詩をいま授業で扱っている。
— yonemaya (@yonemaya1) July 26, 2020
第一連は「つきよのうみに/いちまいの/てがみをながして/やりました」というもの。
そこで「この手紙はどんな手紙だろう?」と発問した。
私は頭から「紙片の手紙」をイメージしていたのだが、即座に「瓶に入った手紙!」と言った子がいた。