いつもの詭弁

 

ザード@
★★★★★ ここに統一教会の政治活動の全てがある
2023年8月11日に日本でレビュー済み

評判を聞いて図書館で読了

山上事件以降白日の下に晒された政府与党である自民党統一教会の結びつきにおいて、その政治工作の手法を結果的に全てあぶり出しちゃったような本

一部だけ抜粋しても
ジェンダーフリーの結果トイレが男女共用になるというのは単にセンセーショナルだから使ったフレーズに過ぎない」
とか
フェミニズム=権利を訴える運動=マルクス共産主義的=悪
LGBT=何か性に関してフリーダムで開放的=マルクス共産主義的=悪
とかの今から振り返るとこれ全部統一教会の教義だったではないかという記述が大量に飛び出す

自民党統一教会の結びつきが証明されている現代に読み返すことで見えるものが多いし、現代日本における女性差別LGBT差別、障害者差別や人種差別(日本の場合は国籍差別というべきか)や弱者差別、さらにはSNSで犯罪被害を告発すると逆に被害者叩きを始めるなどの病理のその全ての理由が本書を読むだけで理解できる

リファレンス的な意味で一度目を通しておくべき書籍だと思う

  1. ジェンダーフリーの結果トイレが男女共用になるというのは単にセンセーショナルだから使ったフレーズに過ぎない」
  2. フェミニズム=権利を訴える運動=マルクス共産主義的=悪
  3. LGBT=何か性に関してフリーダムで開放的=マルクス共産主義的=悪
  4. とかの今から振り返るとこれ全部統一教会の教義だったではないかという記述が大量に飛び出す

1については調べないとわからないのでとりあえず置くとして、

2については、ラディカルフェミニズムであって、ラディカルフェミニズムがあるとき、フェミニズムが「運動」としてそれらを敢えて「特称化」しない問題を指摘できます。つまり、フェミニストが「ムーブメント」として 一緒くたにして平気 、、、、、、、、、 だから、 一緒くたにして応じる 、、、、、、、、、、 側面があるように思います。これは「日本会議方式」とでも呼べそうな意趣返し論法で、いつからか板についているようです。

3については、2とも共通しますが、そもそも戦前からの流れを理解しない「左翼論法」(誤った焦点化)に原因があります。それが「マルクス主義」と言われる理由の一つだと思います(本当は、マルクス主義者の  ですが)。オカルトを理解しないで戦前の思潮(思想と文化;日本の場合は特殊で、仏教を通じて受容され、国も巻き込んで、「生活(態度)」に落ち着いた経緯があります。)は理解できませんし、戦前の思潮が理解できなければ、戦後の思潮も理解できません。そして、このときに、2の問題性が彫琢されるのであって、そこで言われている本質は、オカルトの本質である(スコラ哲学に鍛錬され、キリスト教社会=前近代社会で熟成した)「幾何的世界観」であって、あらためて倫理学(例えば、「解析的世界観」?)を打ち立てて、それを克服できたかどうかが問われるので、フェミニストはラディカルフェミニズムへの態度を曖昧にしておかず、決めなければなりません。「みんな違って、みんないい」なら「マルクス主義」(的であって、要は、オカルト的)です。