サファイア色の『Dawn(夜明け)』

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どうにも不思議な画を描くので
「ラファエル前派」(細密、平板、ボディカラー)「浮世絵」乃至「百科事典」(線画)「4原色色覚」(赤緑色)
から興味をもって眺めているが、よくわからない。
一応遠近をつけて描いているが、どちらかと言うと、空気遠近を使っているし、なんかエッシャーみたいな印象も受ける。要は投射が微妙に歪んでいる。
そこらへんが日本画っぽくて、黒田清輝の『湖畔』を思い出す。「紫派」と呼ばれる色彩で、微妙(淡く、絶妙)な味わいを見せる人物画を中心に、遠近に特徴がある。日本画と洋画の折衷らしい。空気遠近と、透視遠近に関しては北斎っぽい。浮絵(浮世絵ではない。)と言うのだろうか。
黒田はこの画を1900年の第5回パリ万国博覧会に出品した。
セザンヌはどうだろう。

ヘレン・ビアトリクス・ポッター  1866年7月28日 - 1943年12月22日
ポール・セザンヌ                            1839年1月19日 - 1906年10月23日

だいたい同時代の人である。有名な『リンゴとオレンジのある静物』は1900年に完成したらしい。セザンヌは第5回パリ万国博覧会に多数出品しているということで、これもそうだったのだろうか?

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児童文学の挿絵といううことで見逃されがちかもしれないが、なんとも不思議な画を描いていることにもう少し注目が集まってもよいのではないか。上手いのか、下手なのかよくわからない画を描く。単に構図がおかしいのかと思ったら、ポットも変である。目の前の事物は詳細に捉えるが(兎の表情は、想像を混ぜることなく、兎の表情のまま捉えていると思う。これはひょっとしたら画期的なことだったのだろうか。猫の表情は影響を受けていると思う。人間の表情はない。)、構造から把握すること全般が苦手だったのかもしれない。あと、手足をまったく重視していない。
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何が、言いたいか。
この不思議な感覚が文章に活かされているかどうかである。

 

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