ゾラの実証性と「宗教観」

 

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凄いものを見てしまった。

大正の文人たちは自然主義を理解できていなかったらしい。

自然主義だけだとロマン主義を介在させないと受け入れられないが、唯物論の後には、自然主義も「そういうこと」と理解できるらしい。

この頃、ゾラは「人種」「環境」「時代」によって文学作品を説明するイポリット・テーヌの方法論や、ジュール・ミシュレを介して学んだプロスペル・リュカの遺伝理論などを応用して、環境や遺伝から物語の登場人物の行動を説明することを試みるようになる。

エミール・ゾラ - Wikipedia

フランスの医者、遺伝学者。チャールズ・ダーウィンに影響を与えた

プロスペル・リュカ - Wikipedia

19世紀後半に、フランシス・ゴルトンが、いとこであるチャールズ・ダーウィンの著書「種の起源』に影響を受けて、優生学 Eugenics を造語し、定義して以来、その主張は世界各地に広がり、様々な展開を遂げたが、この意味からは、優生学は19世紀から 20世紀にかけての「最新科学」であったといえる。 優生学は、論者によって様々に定義されるが、そこから共通するものを抜き出せば、①人間の遺伝的形質に着目すること、②その形質に対して「優良」または「劣等」の区分けをすること、③この前提に立って、「優良」者の増大と「劣等」者の減少ないし淘汰を目指す、ということになる

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/43887/3/KJ00004493636.pdf

この調査で注目されるのは、「精神薄弱児は、その身体の上での普通児と著しく相違するばかりでなく、精神の上に於ても全くその質を異にし不可思議な機能を有するものであると信じられて」いることを「迷信」として退け、 知能指数という指標を用いることで「精神薄弱児は何等普通児と質的に異なる者でなく、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、たゞ量的に、、、、、(程度の上で、、、、、)異なる者である、、、、、、、」でことを明言している点である。ここに見られるのは、 身体的な特徴から目に見えない内面へという検査の方向性と、「科学的」な方法によって得られた知見をもとに人間の判定を行い、いかに処遇すべきかということが決定づけられるという ことである

 

優生学と教育の接近,小川 崇
京都大学生涯教育学・図書館情報学研究 (2006), 5: 37-54

赤字強調は引用者

このキリスト教的な、、、、、、、内外同一の法則が理解できなかったのではないか?

👇優生学アメリカの結婚禁止法

 

 

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これがいかにリアルかは

 

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コーラ・パール - Wikipedia

 

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彼らは自然主義を理解しなかったのではなく、

  • 縁起
  • 無為

を信じたのではなかったか。

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それではなぜ、志賀直哉自然派は評価したのか。
志賀直哉の保守的な宗教観ではなかったか。