もののあはれとロマンスはどう違うのか、という怖るべき質問を受けた。
— 與那覇 開 (@kaiyonaha478) February 8, 2021
ロマン主義は教科書でも習うが、「もののあはれ」はどうだろう。
生徒の質問に答えるなら、谷崎、三島、川端ではなかろうか。
‘Or dear!’ she cried at last. ‘I’m very unhappy.’ (Chapter 9)
「『嵐が丘』 - ゴシック小説の中の ロマン主義的な要素」
P177~ 7 期待される自己否定
→8 墓というロマンス(p178)
“Still in your twenties? It,wrong. Iʼm veryunhappy. I don,t understand myself.”
「三十前でしょう? 悪いわ ねぇ。悲しい女だわ。私には分かりませんわ。」『千羽鶴』森の夕日、81~
もちろん文学史上の成立も踏まえて、比較して、それぞれが世界観とどう結びついて理解されたかじゃないかね。そうすると、あはれじゃなくもののあはれだな。ロマン主義は桂冠詩人から入る方がわかりやすいと思うが。