面白そう

Arte

中世ヨーロッパの戦争について語った本。賊多過ぎ略奪し過ぎとか、「騎馬民族の馬は青草だけで生きていけるが、ヨーロッパの馬は穀物が必要」(そうなの?)とかはともかく、非常に豊富に載せられている中世の絵やレリーフがとにかくみんな下手。いやそういう画風なんだろうけど、絵が上手な人もいただろうに、私が描いたんじゃないかと思うような絵なのはどうなんだ。

★2コメント(1) 2021/08/13

騎馬民族の馬は青草だけで生きていけるが、ヨーロッパの馬は穀物が必要」

これって、少し前に、NHKの『歴史探偵』で、秦が中国を統一したときの話にもあったよ。秦は、さらに北方の騎馬民族から、(「鉄器」の使用がとりわけ有名だけれど)実は、軍馬の組織的育成について学んだって。
その中に、「青草」の話もあったよ。単に平原が広がっているからじゃなく、良質の草原を資源として扱い、枯渇することがないよう、管理することに長けていたって。
要は、「焼き畑農業」的ではない。「軍馬」の前に「放牧場」を育てている。
そのノウハウが彼らにしかなかったって。
良質の馬種、良質の草原、(「軍馬」として育成する)適切な放牧場、3方の資源の恒常的管理が揃ってできること。

(秦馬の実像https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp › record › files PDF 菊地大樹 著)

軍馬の飼育は苦労が多い。ノウハウが要る。そして、馬も有難く、食う。

第二問題 宿營に關する騎兵第一旅團長の决心/33
第三問題 騎兵第一旅團の行軍部署/33
第三問題講評 行軍警戒並に行軍序列に就て/33

陣中要務に關する圖上之研究 訂正再版|国立国会図書館

隊列の組み方ひとつで、「足」の程度も決まる。

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/20/00024/121800016/?P=3

そこらへんの草を食えばよかった。粗食に耐えられた、というのは、遠征の最終場面、あるいは、戦場(付近)だけじゃないかな。それよりも、行軍するときに、飼葉の携行が容易だったんじゃないかな。或いは、秀吉の長州大返しといっしょで、道路整備する際に同時に、要所要所にそういう馬用の「兵站」基地、放牧場を整備していたか。
軍馬の品定めは、隊列を適切に組めるかどうかから始まるんだから。それって、北海道の競馬でもそうじゃないかな。隊列組めなきゃ、そもそも「軍として」遠征ができないし。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/032600198/

ロバをかたどった唐代の小像。(PHOTOGRAPH COURTESY T. WANG)

(ロバに乗るポロは本当にあった、唐の時代の証拠 専門家が不思議に思っていた「驢鞠」、ついに証拠が見つかる)

ロバに歴史あり。