今日の数学(基礎)

 

 アリストテレス『自然学』

  「最少の数は、数の端的な意味では、2である」

 ユークリッド『原論』第7巻

  「数とは単位からなる多である」

 シモン・スティヴィン『算術』

  「1は数である」

(『小数と対数の発見 』山本 義隆より)

 

 

L'arithmetiqve de Simon Stevin de Brvges : Stevin, Simon, 1548-1620 : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive



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【前提】a,bを実数としたとき、

複素数虚数(純虚数()),実数(0))

a+bi=
①0+0iの判定
【所  与】a,b,は実数:0は実数
【bの判定】b=0
【aの判定】a=0
【帰  結】実数(⊂複素数);無矛盾 
②0+1iの判定
【所  与】a,b,は実数:0は実数、1は実数
【bの判定】b≠0
【aの判定】a=0
【帰  結】純虚数(⊂虚数複素数
③1+0iの判定
【所  与】a,b,は実数:0は実数、1は実数
【bの判定】b=0
【aの判定】a≠0
【帰  結】実数(⊂複素数);自然数(⊂実数⊂複素数
④1+1iの判定
【所  与】a,b,は実数:1は実数
【bの判定】b≠0
【aの判定】a≠0
【帰  結】虚数(⊂複素数

                        包含                      排反

こういう不思議な分岐枝を持つんだね。

  1. 虚数は実数と虚数単位で構成される。
  2. 0は実数の「0」以外は表記上省略できる
    (ただし、虚数単位も消える。0i=0)
  3. 1は 〃 「1」 〃         
    (ただし、虚数単位が消えない。1i=i)
  4. a、bは、「1」「0」に関して、上の表記上の省略をしない  

すなわち、ここで問題になっているのは、数は「量」なのか「表記」なのか、という、「0」(および「1」)という基数のこと。

複素数 - Wikipedia

実数 - Wikipedia

整数 - Wikipedia

以下の説明は、「非負」と「正」をごっちゃにしているきらいがあるが、「0は実数でない」ことを根拠として、混乱しているのだろう。

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数学上の厳密な議論は知らないが、ここでは、実数を非負整数のひとつ(したがって、実数)の扱いとする。