アリストテレス『自然学』
「最少の数は、数の端的な意味では、2である」
ユークリッド『原論』第7巻
「数とは単位からなる多である」
シモン・スティヴィン『算術』
「1は数である」
(『小数と対数の発見 』山本 義隆より)
【前提】a,bを実数としたとき、
a+bi=
①0+0iの判定
【所 与】a,b,は実数:0は実数
【bの判定】b=0
【aの判定】a=0
【帰 結】実数(⊂複素数);無矛盾
②0+1iの判定
【所 与】a,b,は実数:0は実数、1は実数
【bの判定】b≠0
【aの判定】a=0
【帰 結】純虚数(⊂虚数⊂複素数)
③1+0iの判定
【所 与】a,b,は実数:0は実数、1は実数
【bの判定】b=0
【aの判定】a≠0
【帰 結】実数(⊂複素数);自然数(⊂実数⊂複素数)
④1+1iの判定
【所 与】a,b,は実数:1は実数
【bの判定】b≠0
【aの判定】a≠0
【帰 結】虚数(⊂複素数)
包含 排反
こういう不思議な分岐枝を持つんだね。
- 虚数は実数と虚数単位で構成される。
- 0は実数の「0」以外は表記上省略できる
(ただし、虚数単位も消える。0i=0) - 1は 〃 「1」 〃
(ただし、虚数単位が消えない。1i=i) - a、bは、「1」「0」に関して、上の表記上の省略をしない
すなわち、ここで問題になっているのは、数は「量」なのか「表記」なのか、という、「0」(および「1」)という基数のこと。
以下の説明は、「非負」と「正」をごっちゃにしているきらいがあるが、「0は実数でない」ことを根拠として、混乱しているのだろう。
数学上の厳密な議論は知らないが、ここでは、実数を非負整数のひとつ(したがって、実数)の扱いとする。