なぜか

必殺仕置人大全

必殺シリーズ」は人気がある。私は、『大江戸捜査網』派なので、いまいち、この人気がよくわからなかった。

大江戸捜査網の元ネタは

アンタッチャブル』らしが、「必殺シリーズ」の元ネタは何であろう。
原作はあるにはあるらしいが、オリジナルの脚本らしい。

そうすると、これだろうか。『大菩薩峠』である。

驚いたことに『城の崎にて』に一切触れていない。
『城の崎にて』は、小説の神様が書いた、戦前の、文化的潮流に載った小説(確率の発見と共にあった「偶然」の意味論)で、大陸的なのだが、それを拒絶しているように見えた。最初に語られるのが、三島由紀夫である。

これはすごいことだ。
大菩薩峠』はおそらくきわめて政治的なのである。

「仏教小説」の画期『根津権現裏』の真価が問われる。つまり、これは対比される参照点となるべき小説なのだ。すなわち、『機械』であり、『大菩薩峠』である。そこに三島由紀夫が居る。
藤澤の菩提寺は浄土宗であるようだ。
これがキリスト教だと、「カトリック的」「プロテスタント的」或いは「自由神学的」とかあるのだろうか?