「ナチス」を目指すのは政治家か官僚か         ー環境統制社会の到来

小池の元ブレーンは元環境官僚だったのであって、環境省は業法を持つ業者統制(間接支配※)官庁であると同時に(牧民官とうより)民統制(直接支配※)官庁で、その政策は「リベラル」好みのものだっただろ。市場問題でも、それは共産党が火をつけていたのだけれど、小池も乗ったのであって。その文脈から「リベラル」じゃない、という批判はあり得るだろう。つまり、最近もっとも気にされる「嘘つき」かどうか、というわけだ(一方で、もともと右派だということも、広く知られていた)。
国家の三要素が「領土・国民・主権」であって、(計測的合理性と充足への積極性を特徴とする、近代主義により、)すべての土地と人の帰属を決めようとし、かつ、主権とは国内においては従属の命令(であり国外に対しては非従属の対抗要件)であるとき、単位たる人を支配するシステムが中間団体を介する支配形態を持ち、即ち、国家がもっとも大きな社会として、社会はそれ自らを要素とすることによる社会内社会の層化に向かって支配の形態が説明される。つまり、人∈ある社会⊆それより少し大きい、ある社会…⊆国家
※最近では、東京都の(家庭における)禁煙条例が典型。このとき、家族をもっとも基本的な社会単位とみなすかで、それでも間接支配とみなすのか、相互監視による直接支配とみなすのか、見方は異なるかもしれない。


小池の神髄は、都知事になった頃から、今の方向性を持っていたことで、元環境官僚が、ケミカル系の産業を興してそこからのあがりを目論んでいたのに対し、今回の政党吸収のテクニカルな議論は、迂遠な空想論に比べてかなりプロっぽい。

 

マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実

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池田信夫 blog : 前原代表の「政治的MBO」は民進党を救うか


小池は右派とか左派とか言うよりも機会主義的で、むしろバルカン政治家のイメージに近い。思想的な偏りが実はない、功利的な政治家だろう。

小田嶋とか内田樹なんて所詮、反応してるだけで、見下したり馬鹿にして愉悦に浸ったり金稼げればいいだけで、定見なんてまるでないんでね。