push/pull,モノ/コト

いや、push型支援が完璧とは言わないが、あげられている事例の問題点はそこではないだろう。
経産省のトイレに関して言えば、「事業化」して考えていないのが、問題点であって。(この点は、間違えたと思う。)
つまり、「トイレ」という物、つまり「支援事業」の要素としてしか考えていないのが問題であって、設計される「トイレ事業」という、複合化された行為の延長として考えていないのが問題。
だから、ピントがずれて来る。

push型というのは、変化する需要の中で、支援の初動を重要視した場合の支援方法であり(それ自体は、従前のpull型支援の反省から求められた。したがって)、完全ではないが全体から見て(確率的に)十分と言える、一連の行為選択群であって、「上手く行き届かなかった一例」を挙げることは報告として意味がないわけではないが、それだけで批判する材料とは成り得ず、そのような報道はまだ早い。
複合化されているというのは、push型とpull型についてそうであって。いつまでもpush型をつづけるわけではない。被災時の初動の意味を考えた結果である。
まぁ、売らんがための報道で愚にもつかないのであるが。