行動準則

【問】
毎年、リボン用の布をいくつか購入し、それを裁断して同じ数のリボンを作っている。なお、購入する品物『リボン用の布』の取り扱い単位は「反(たん)」であるが、これは購入する品物『リボン用の布』の面積を表わすものではない
※『リボン用の布』は同じ幅、同じ長さのものを販売しており、その品物の「1個」を「1反」と呼ぶが、この「1反」は、もともとの布を裁断して『リボン用の布』として販売していることから、そのもともとの布のサイズからきており、その品物(『リボン用の布』)のサイズのことではない。

前々年はリボンを4反購入したら、1反と(1丹に満たない)半端が余ったらしい。前年は同じリボンを4反購入したら(1反に満たない)半端が余ったらしい。それを信頼今年は何反購入すればよいか。前々年に余った半端と前年に余った半端が同じ量とは限らない。

【答】

5反

どうだろうか。
これは本当は、「前年は同じリボンを4反購入したら(1反に満たない)半端が余ったらしい。(それを信頼すると)今年は何反購入すればよいか。」という問題である。
これだけを見て、作るリボンの数が3丹とどれだけかと考え、4反購入すると、布が足りなくなる。
実は、必要なリボンの布の数量は、4.33反(4₍.33₎反)だったのである。

f:id:MarkovProperty:20191008054256j:plain

下の表は、(1反に満たない)半端の数を括弧に入れて1反未満の(「半端」)1単位とみなして計算したものであるが、それでも結果は変わらない。
つまり、2年目の行動を参照して倣ってゆくこと(繰り返すこと)が正しいのである。
2年目の行動を参照するには、前年の記録を見るだけでは足りず、前々年の記録も見なければならない、ということであった。
即ち、行動準則を求め、それを促すための引継ぎをどのようにすべきかの理解に関することを述べた。
ちなみに、はじめて購入した年からの記録を並べると👇のようになる。

f:id:MarkovProperty:20191008055937j:plain

毎年5反購入すると、もちろん、余りが増えゆくので、その場合は、前々年にいったん購入するのをやめて良い。