オリバー・ウェンデル・ホームズ・ジュニアと増淵,『ねじの回転』と『山月記』

ところで、アイデアを書きつけただけで、自由に(自分の文章を)切り貼り或いは削除しているので、やたらと破綻しているが、別に気にしない。 


 

東京・六本木で仕事をし、外国人との交流も多かったため、デビュー作の『ベッドタイムアイズ』では、山田が影響を受けた日本文学の文体を継承しつつ、外国人と関係を結ぶ女を衝撃的に描き世間からは気持ち悪いなど批判をされた。

山田詠美 - Wikipedia 

本書は、アメリカ南部の田舎町を舞台に、2001年の同時多発テロ事件の被害者家族を描いた山田詠美の長編小説である。しかし、テロによってうちひしがれた少年と少女の悲劇というわけではない。犠牲者達の写真を見つめながら「私たち、お気楽なティーンネイジャーでいちゃいけないのかな」とつぶやくロビンの姿に象徴されているように、理不尽な暴力を前にして、口先だけの正義や道徳は、何も意味をなさないことを、著者は熟知している。本書で突きつめられているのは、一瞬にして家族を殺してしまうほどの暴力が確実に存在するこの世界で、人間はいかに成長していけばよいのか、という命題である。 
(商品説明より)

PAY DAY!!!

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 『村上春樹がなぜ』と考えることが決して不当ではないのは、山田詠美がいるからだ。
最初から美しい山田の文章が同じモチーフで書かれて「ノーベル賞候補」に挙がらないのはなぜか。
ひとつ言えるとしたら、比類なき村上の比喩表現にあるが。
ノーベル文学賞がそれだけで選ばれると考えるのは、どうなのだろう?
文章はぎこちないが、会話が驚くほど流暢で、比喩が比類ないのが村上春樹の特徴であるため、エッセーで肩の力が程よく抜けたら力量を発揮しやすいと思う。
ただ、ノーベル文学賞は、エッセーで受賞できないだろう。歌で受賞できても(第1回の受賞者は下馬評ではあの小説家であったが実際は詩人であった。トルストイ云々もあるが、詩には特別な敬意が払われている)。

また生活から文学を語る論者として、『PAY DAY!!!』では、9.11について生活者の側から描き、

(『山田詠美Wikipedia

 

数年前見たときとは違って、『リアリズム法学』の内容が充実している。

プラグマティズム法学 - Wikipedia

リアリズム法学 - Wikipedia

批判法学 - Wikipedia 

着目したいのは、プラグマティズム法学における、ホームズである。

オリバー・ウェンデル・ホームズ・ジュニア - Wikipedia

心理主義(しんりしゅぎ、英: psychologism、独: Psychologismus)は、価値、真理、妥当性などの抽象概念を何らかの心理的作用として把握しようとする学問上の態度を意味する。これは、特定の思想というよりもむしろ、功利主義唯物論、科学主義などのように形而上学的思弁的議論を好まない思想に広く見られる方法論のひとつである。哲学上の心理主義フッサールなどが「論理・認識論的な考慮を払わず心理学的なものを重視しすぎる」と批判的に用いたことに始まる。

心理主義 - Wikipedia

「ねじの回転 The Turn of the Screw」、この謎めいたフレーズは2回だけ登場する。まず冒頭で、「もし子供だということで、ねじを一ひねり回すくらいの効果があるなら…」(p5)とあり、末尾近くで、「しかし、ねじを回転させて、ひとひねりでも前へ進めるように、…」(p215)とある。「訳者あとがき」によれば、前者は「さらに一ひねりした効果」、後者は「もう一踏ん張り」というような意味だという。ようするに、「ねじの回転」には「ねじりながら前進する」というイメージがあるようだが、特に本書の主要テーマとも思えず、なぜこのフレーズがタイトルとなったかは簡単には理解できない。

 

翠葉舟
つ星のうち4.0 ヴィクトリア朝文化の最期の耀き
2017年11月19日に日本でレビュー済み

どうもscrewはcheatのことで、ありもしないハナシを繋げるといったニュアンスがあるようだ。

魔女狩り - Wikipedia

ヨーロッパ中世末の15世紀には、悪魔と契約してキリスト教社会の破壊を企む背教者という新種の「サル」の概念が生まれるとともに、最初の大規模な魔女裁判が興った。そして初期近代の16世紀後半から17世紀にかけて魔女熱狂とも大迫害時代とも呼ばれる魔女裁判の最盛期が到来した。
Wikipedia魔女狩り』)

 そうか。魔女狩りは近代憲法原理(due process of law)やアジア人差別(「サル」;アジア人差別は「釣り目」のジェスチャーで語られがちだが、「チン・チョン」はかつて尻尾を持つ者として差別されたのだージョン・スタイン・ベック『キャナリー・ロウ』。或いは、『猿の惑星』が日本人をモデルにしたことはあまりに有名である。)ともかかわっていたのか。

 

ようやくターゲットも朧気ながら見えてきた。
すなわち、【一元二表現】のことである。
日本の場合、ややこしくなって(煩雑になって)しまうのは、

①法制度・法思想史
 憲政の時代~憲法の時代~民法国民主権的第二憲法)の時代~商法の時代~刑法の時代~マルクス主義法学の時代
 ただし、「時代」と銘打っているが、時系列にしたがって順序良く出現するのではなく、グランド・セオリーの出現を以て「時代を画す」との考えから、ときに(往々として)各時代が重なることもある。

②政治・政治思想史

 藩閥時代~学閥時代~軍閥時代~アメリカ革命(と反革命)の時代

 法思想のうえには(あくまで)政治学者丸山の謂う「顕教密教」などは表れないが、ここに現れる。アメリ法思想史である。日本国憲法起草にあたっては変節漢の身軽さで成し遂げ、解釈による「大陸法」による本邦の伝統的解釈で換骨奪胎したのは、ドイツとさして変わらない狡猾な態度だが(ただし、誤解されやすいのが、自衛隊合憲論は実は「顕教」であって解釈改憲ではなくーアメリカの作った憲法の約束するエリートを排除する国会主義ーという社会事実ーを見据えたアメリカ的な実証理解を為したのが砂川判決ー、密教である大陸法的解釈による違憲論の方が、反アメリカ革命としての、解釈改憲なのであったーしたがって、田中のアメリカとの通謀が重要なのは、リベラル的な理解からではなく、アメリカの作った憲法に予定する正統性はこのような理解が正しいからであったのであるが、反革命によって達成したのは、戦後敗北者となった美濃部の伝統の復活であるー美濃部を人身御供にした「損切り」で伝統はちゃっかり残したのであった。美濃部は戦前は「新富裕層(地方新産業都市民。地主とは異なる「産業主」とも呼べる、政府投資とともに勃興した新らしい層)」一木(一族)の小間使いとなり※、戦後は「損切」されてしまうのだから、庶民の悲哀と共感を呼ばずにいられない。「平民出」最高位の一木はそういった意味で稀有な存在で、原敬よりよほど興味深いのではないかと思う。ここいらへんが本当にカシコイ人たちの生き方だろうか?

 

とまれ、キリスト教に関しては、欧米のように、近代社会がポストキリスト教社会として、キリスト教が発展して後にそれに対峙するものとして出現したのと違って、手段的に近代制度を整えたあとに、それを充足させるために(エリートによる)キリスト教への帰依と考え方の輸入されたので、社会主義へ傾倒を見ても、自由主義と対峙する社会主義キリスト者から転向(挫折)しての社会主義者が混在することとなった。挫折しなかったキリスト者も社会運動を展開するので、傍目で見てもなかなか判別しにくい(古典的自由主義からの女権運動と社会民主主義的な女権運動とキリスト教嬌風会の女権運動の混在もあった。このような混乱状況は現代でもーよりラディカルな女権運動も出現しより混迷を深めてーどうも続いているし、より興味深いことに、「挫折」の伝統がフェミニズム倫理にも引き継がれたようだ。親フェミニズムから反フェミニズムへの、社会的な実感に基づく、転向である。しかもその実個人的な欲動ー『寂寥感』と名付けられた女狂いーがあるのだから厄介である。)。

 

www.webmysteries.jp

ヘンリー―ジェイムズとアンブローブ・ピアズは1歳違いであった。

セイラム魔女裁判の年表 - Wikipedia

イングランドで1624年に制定された魔女対策法が廃止されたのは1736年であり、最後の40年間はこの法律によって死刑となったものはいなかった。しかしながら、これを引き継いだ1735年妖術行為禁止令は、1951年に詐欺的霊媒行為禁止令に取って代わられるまで存続し

魔女狩り - Wikipedia 

👇「多孔化」を「事実」として認める鈴木。なぜハナシが変わるのだろう?