テイラー・ラシェ

権利云々はその道の専門家が云々するとして。

自分が興味を持っている「短縮法」(錯視)に近いものを感じたので素人の感想を述べる(写真も美術も全く知らない)。

 

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テイラー・ラシェの写真には、ロシア・アヴァンギャルドの影響を感じる。
左腕(二の腕)の開きに、力強さを感じる。

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1°開きが違う。ピタッと嵌ればすごいが、そうでないから人間らしい柔らかさとなるのか。
錯視について言えば、腋ー二の腕のラインの開きは、肩ー両目のラインの開きの2倍近くある(これも1°足りない)。

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左:平行投影法 (A) と透視投影を用いた短縮法 (B) との違い(遠近法 - Wikipedia
右:縦横比の錯視を利用した、重ね合わせた「短縮法」(北野天神縁起絵巻から

 

古塔つみさんの画では、元の写真が持っていた雰囲気が、死んでいる。
それが「悪い」ということではなく、「今時」の印象を受けて、まるで違ったものに見える。

あぁ。そうか。

「今時」は誉め言葉にはならないか。
上手いと思う。