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読解モデル(cf.IRTモデル)が非常に有意義であることがわかったけれど、実際は、難しい。
「受験」がスポーツなのは競技性を持つからだが、それは、
- 制限している
- ルールを明示している
- 範囲を確定している
ことで成立させている(事業だ)からだ。
反対に言うと、今取り組んでいる作業が、ひとつの目安に「受験」を用いつつも、それが目的ではないため、茫漠として何がわかれば十分なのかに迷いが出る。
- I know the least of my demerits merit this miserable death ;
but wilfull striuing against knowne truth exceedeth all the terrors of my soule. - It cannot be but he was murdered here ;
The least of all these signs were probable.
の意味を理解するとき、「読解」であるから当然文法から考えるとして、なぜ、複数形になるのかを考えているが、意外に説明が乏しい。
India is the biggest democracy in the world today.
「インドは今日、世界最大の民主主義国である」
のように「最上級」に heがつく理由もわかりますよね? そう、「一番のもの」は「1つしかない」からです。
デイビッド・セイン; 森田 修. やり直し教養講座 英文法、ネイティブが教えるとこうなります (NHK出版新書) (p.34). 株式会社 NHK出版. Kindle 版.
- India is the biggest democracy in the world today.
;The biggest democracy is India in the world today. - India is one of the biggest democracy in the world today.
;The biggest democracy are in the world today.
これら2つの区別がつくのだろうかという疑問を抱く(或いは、このような疑問自体が、不当だろうかという疑問を抱く)
なぜ、最上級が”the”なのか、「一つものに特定されるから」と答えられるのか。
和訳と解説お願します。
This lake is deepest at this point.
この文にtheが含まれないのは同系比較だからだと思うのですが、同系比較についてよく分かりません。
他の例文とか出してもらってかいせつしてください。
「受験」でも頻出である。
Z会も見てみたいが手元にない。( の)水準を挙げて、
を見ても、アスペクトのときと違って、試し読みではなかなかパッとしない。
そこで に戻って見方を変える。
なかり有意義で、多くの内容を含むが、結論的には、「15.5形容詞に関連した文法的意味」の中で「15.5.2比較の度合い」として「最上級」があり、
形容詞に関する屈折的な範疇はただひとつ.比較級しかない.伝統的に3つの度合いが認められている.それぞれ肯定8)(long),比較級(longer),最上級(longest)だ.
(8) positive
赤字強調は引用者。
「最上級」にも「相対的最上級」「絶対的最上級」があるという話だ。後者は「厳密に言ってこれには比較がまったく関わっていない.たんにある属性の度合いが強いだけ」(P.379,第15章動詞と形容詞)である。またこれとは別に、「暗黙の最上級」と呼ばれるものがある。
- ふつうの反対語と比べて,言葉で程度の違いを表しにくい
- 形容詞におかれる韻律の高低差を変化させることで,韻律により程度を表せる—下降が大幅になればなるほど,その特性の度合いは高くなる.ふつうの反対語にこうした韻律をつけるとおかしくなる.
- ピッチが低く強勢がないabsolutelyで修飾できる.
- 接尾辞-ishをつけられない
なかなか分かり辛いが、1に関して
-
- very huge
- huger
- extremely huge
- very minuscule
The first one was huge. the second one was even huger.
1つ目も巨大だったが、2つ目はよりいっそう巨大だった
との説明が在る。要は、屈折を伴わない”huge”などは、それ(positiveな)だけで「最上級」のニュアンスを持つ、ということだ。「韻律」を牽引で手繰ると、
聞き手に対して概念範疇を提示しない、感情の状態を表出(express)している表現で、話し手の現在の状況に限定されているゆえに過去時制にできない(PP.246-247)。
このとき、
- It was absolutely huge.
?It was absolutely large. - It was absolutely tiny.
?It was absolutely small.
”huge””tiny”は暗黙の最上級(implicit superlatives)だが、「強勢がないときは表出の面で中立的だけれど,強勢がつくと表出的な要素が加わるようだ.この点で,暗黙の最上級は,それと似た表現と際立った対比を見せる」(P.249,10.4非記述的意味,第10章語彙的意義を記述する1:次元と構造)とのことである。
ここで「範疇」という語が出て来た。これはアリストテレスの語彙であり、ブール(結合)を経てアリス文へと続く「論理」と関わりがある。
冒頭の”the least”の2文は、暗黙の最上級ではないが、感情の表出を伴っている。ここで次に進む前に、ガザーリーをおさらいをしておくのが無難だ。
(「観念」とは限らなかったので、「本性」とした方がよかったかを、もう一度見直す。)
ここで「内的知覚能力」と呼ばれるものが、ブール結合に求められる「内心」と関わってくる。
或いは、「形象」の認識に関して”essence(内包)”として”accident(外延)”と平仄が合うが、この”accident(偶然)”は”incident(出来事)”と同じ語源を持つ。ラテン語の”cado(降る)”であり、”chance(好機)”なども派生語である。
「本質」に関して「白い」というときの、「偶有性」である。
- A horse is an animal.
馬は動物だ
A horse is a type/kind/sort of animal.
馬は動物の一種だ - A stallion is a horse.
牝馬は馬だ
?A stallion is a type of horse.
牝馬は馬の一種だ - A white horse is not a horse.
白馬非馬(白馬は馬に非ず)
(1は、P.171,6.2.1.4分類関係taxonomy,6.2範列的関係—包含と同一性,『言語における意味』、2は、『中国人の論理学』)
で2の「後者は言えない場合がかなりある(「言える」とは意味の衝突がない場合だ)」(同前)を考えるときに、また、「大きなねずみ」は、(様相論理上)ねずみ⋀おおきいではない制限を持つことが参考になるかもしれない。すなわち、
例えば「雪男は存在しているはずがない」という主張と、「雪男が存在することは可能である」という主張は、矛盾無く行うことが可能である。この場合、前者は認識論的様相であり、「(これまでの情報からして)雪男が実際に存在するとは考えられない」という主張とみなしうる。一方、後者は真理論的様相であり「(実際には存在しないのだが)雪男が存在することは可能である」という主張であると解釈することができる。
様相論理 - Wikipedia
さて、
「偶有性」が5か所出てくる。
「しるし」|「sign」「mark」「token」の違いと使い方
内包:ある記号(ことば)が指し示すものが共通して持っている性質
外延:ある記号(ことば)の指し示す対象の範囲
「対象化」