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非常に興味深いが、忘れる前に、メモ。

 

これまで「リーダーシップ(モラル型とモラール型)」と「共同体の形成(構造とコミュニタス)」から、動機を巡る親子関係の観点を強調してきたが。主体(の動機付け)の観点へ移る。

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ここから、モチベーション(動機)について話を進めて、「外発的動機付け」「内発的動機付け」を具体例を挙げて検討してみようと思ったけれど。メモだけ。

【メモ】

  1. この児童(高校生)の主張を読むと、進学希望(抽象的対象)に際して、具体的対象をすでに対応させていることから、それを可能にする、具体的背景=経験を持っているだろうことが推測され、つまりは、彼の通っている学校にそのような卒業生が1人乃至複数居た、すなわち、そのような進学実績を積み上げているのであれば、
    1. 進路指導に関して、学校の先生に相談する
    2. その際、受験勉強の進捗に関する具体的なアイデアを指導してもらう
    3. 仮に拒否されたら、指導を得るための学業成績に対する実現可能な範囲での具体的条件を引き出す
  2. 上記1-3を第1戦略目標として、実績を積み上げる必要がある。これは受験勉強ではなく社会勉強であって、信用は実績の関数であることを理解する。
  3. この目標を達成するのが、個別の戦術であるが、戦術を実現する以前に戦術態度が必要と成る。おそらく彼に欠けているのはこれであって、だから「モチベーション」を強調する。
    この戦術態度とは、「戦術それ自体を評価する」態度であって、それ以外を必要としない「割り切る」態度のことである(したがって、追加に「モチベーション」を必要としない)。
    このとき、「割り切る」とは、ルックフォワード(look forward)な認識行為であって、反対に、ハインドサイト(in hindsight;結果論)な外部表現(行為)で言うと「やりきる」ということである。
    1. 個々のタスクを順序だてる
      (選択的注目を通したフレーミング
    2. 目標達成に関してタスクの  以外に
    3. 継続する
    4. 完遂する
    5. タスクごとに得られる利益の合計より大きな利益を得る
      (全体的達成;ホーリズム的達成)
  4. すなわち、中等教育期間内で達成されるべき人格目標のうち、前期中等教育で訓練が不足している項目があったことを伺わせる。
    したがって、6年で達成すべき目標の半期3年をすでに wasted に time もしくは oppotunity を消費してしまっていて、2倍の進度でもしくは2重の課題による負荷で訓練しなければならない状況にあると推測される。
  5. ならば、高校1年生の彼は、中学校1年生にまで立ち返って、準備をする必要がある。これを戦略目標を達成する戦略要件とし、具体的には、生活時間を構成して勉強時間を適切に配置することである。それは生活時間に勉強時間を滑らかに埋め込む営為であり、そのような生活の(時間を回すマネージングの)主体となることである。中期教育課程に 相応しい 、、、、 「新たな主体の獲得」が未達の状態だったと評価できる。これには十分厳しい( 主体的には苦しい 、、、、、、、、 )訓練期間を要する(がゆえに、簡単な課題の達成から始めることで徐々にマッシュアップすることを要する。簡単な課題であるだけに、訓練を怠っても、済ませられたのかもしれない。鍵は、課題の達成ではなく、訓練の方だったわけである)。
  6. この第1目標を「戦略的橋頭保」と呼び、これを基点(立地点)として、適切な受験指導を得た場合のリーチを伸ばして、目標を達成することとなる。

このときに、外発的動機付けから内発的動機付けへの繋がりの上での進捗を企図することとなる。
受験が「スポーツ」であるのは、学力がこのような内発的動機付けに至る構造を有しているからで、それ自体が独立した規範に立っていることの現れである。

そのことをまず人格に埋め込まなければならない。話はそこからである。
以下は、『よくわかる発達心理学』(渡辺弥生,ナツメ社,2021年)から

  • 「動機付け①自己決定感」(PP.142-143)
    外発的動機付けと内発的動機付けのうち、特に、外発的動機付けの進行が説明され、「外的調整」、「取り入れ調整」、「同一化調整」、「統合的調整」のステップを適宜踏めるかどうかが鍵であるようだ。
  • 「動機付け②自己効力感」(PP.144-145)
    「「やればできる!」という気持ちが大事」
    • 「効力期待(自己効力感)」と「結果期待」
    • ①「成功体験」、②「代理的体験」、③「言語的説得」、④「情動的喚起」で鍵になるのが、(個人的見解として)①タスク設定、②モデリング、③メンター、④生活習慣であると思う。
  • 「動機付け③原因帰属理論」(PP.146-147)
  • 「社会的比較と劣等感」(PP.148-149)
    「最近接領域理論で「成功体験」を積み重ねる」
    「子どもが一人でできる」までの成長の順序があるとき、「支援があればできる」段階を発達の最近接領域と謂う。
  • レジリエンス」(PP.154-155)
    「折れそうになっても「元に戻せる回復力」」
    1. I can (do it well)./I can (do it anyway).
    2. I like (it regardless of others./I am enjoying it regardless of others).
    3. I am (proud of who I am in relation to it).
    4. I have (something precious supporting me).
    YOUに替えてもO.K.か?(”I”だからこそ意味があるのか。なお、だから、親としては健全な推し活ってお薦めである)
  • ソーシャルスキルレーニング」(PP.178-179)
    「性格のせいではなくソーシャルスキルが未熟」
    ①インストラクション②モデリング③リハーサル④フィードバック⑤チャレンジ
  • アイデンティティ」(PP.202-203)
    • 「危機」
    • 「積極的関与」―自ら(他人がではない。)
    「確立(達成)」/「早期完了」/「モラトリアム」/「拡散」


訓練)の観察が意味を持つかもしれない(☞『下剋上受験』)。家庭学習を「敵視」乃至「見下す」ことで排除する環境はあり、子の(家庭から逃れられないがゆえの)生存戦略及び従属関係或いは相互に転換する交互的な従属による共依存関係が強いられることがあります。親自身が無自覚に受けて来た家庭教育或いはストコーマを理解する必要があるかもしれません。


最後の段落の冒頭を消去してしまって、何を書いていたか忘れてしまったが。

まぁ、いいだろう。

『よくわかる発達心理学』(渡辺弥生,ナツメ社,2021年)を読むと、大学無償化は、社会効率の観点から専門的に見るとどうかわからないが、

liberal-arts-guide.com

発達の点から言うと、子育てを6+6+6+6の24年と考えると、(意外に)平仄が合っている。

  1. 乳児期
  2. 幼児期  1歳半~ 5歳 (小学校入学まで)
  3. 児童期  6歳~ 11歳 (小学生) 
  4. 青年期 12歳 ~24歳頃(中学生、高校生、大学生その他でそれ以降)
  5. 成人期 25歳頃~64歳頃(約40年間)
    (内中年期 45歳頃~)
  6. 高齢期 65歳頃~

ただし、国民年金保険料の納付は、基本的に、60歳の誕生日の前月までである(59歳11ヵ月となる納付月まで。老齢基礎年金の受給開始は65歳;厚生年金保険料は70歳まで納付できる)。

成人年齢は18歳に引き下げられたが、実は、大学生はまだ「子ども」或いは、社会的に見て、「まだ未熟」と言って、差し支えないと思う。
発達のための適切な支援を必要としており、その支援者の筆頭は、親にならざるを得ないだろう。

納付書でのお支払い|日本年金機構 Japan Pension Service

allabout.co.jp

 

ナポリの仕立て屋。一家言あり。
就職祝いには、財布か、万年筆か、豚毛のブラシと靴ベラでも買ってあげなアカンかね。財布は自分で買えって言うんかね?

studychain.jp

大学はほぼ着ないからね。