採点はさておき

一杯おごってくれりゃあ、いいんだよ。
社会性は技術的能力に優先する。それが、実践政治学さ。

小論文試験は「開始5分」で合否が決まる

なぜ、白けるのか。
『あなたはなぜ本県の教員を志望しているのか』
ここで、教員を志望することだけではなく、本県の、に対する説明を求めると言っているのだが、このような本文の説明に沿って考えるとすれば、

大括弧 教員を志望
中括弧 本県の

がおそらく「正しい」読み方で、つまり、『本県の』は条件付き制限であるとの理解だが、この場合、

大括弧 本県の職員
中括弧 教員

と(明言しているわけではないが、ともすれば)考えている節が、回答からうかがえるからだ。少なくとも、採点者は、このような区別を想定していない(『ほんの少しの違い』しか認めていない。論理的には逆問題になる可能性がある※)。
※ただし、問題文からは、そのような区別を求めているかどうのかわからず、必ずしも断定できない。好意的に解釈すれば、どちらでもよく、(どちらであっても)順序良く説明できていればよい(『高評価』の回答例は、どうだろう?)。そういう場合は、2通りの回答例を挙げるものである。

だから、回答例としては、『低評価』の回答に付け足すようにして、その後に、『本県の』に対する説明を行うほうが自然である(「普通」は、教員の志望理由の後に、〇〇県の教育施策や独自の取り組みに対する共感と自分がそれに対してどのような貢献ができるかのアイデアを書くものである。「高評価の例」としてここで挙がっているような下手な文章はちょっと考えられない)。
「大人の読解力」と同時に「大人の文章力」が大事であることがわかる、一例である。インストラクターでさえ、このレベルなのである。