イキがる

これもオペ的(継時的、統合的、具象的)な話だけれど、もうちょっとアナ的(全体的、分析的、抽象的)に話をすると
実は小泉さんの時代に"それまでの言葉を変えて"云われるようになった「競争」なんだよね。すなわち、行政組織には競争がない(からだめだ)。
それにはいろんな文脈があって、例えば、それ以前の、匿名/顕名論争があって、それは、権利/義務論争の流れなんだ。全部リベラルが起こしてんだけれど。
ただ、「競争」に関してはリベラルは批判的だった。
じゃあ、このアジェンダは「正当」に成立するのか、を考えると、実は研究があって、即ち、行政組織内の競争についての。実は、民間組織に決して劣らない熾烈な(内部)が行われていて、淘汰圧が十分かかっている、ということであった。
とすると、このアジェンダは、ゲームメーキングの話に成るわけです。
ボクは、その研究を『経済セミナー』の、本記事ではなく、末尾のチラシ(書籍紹介の広告)で知ったんだよね。
フツウ初学者は、行政学上の概念である「猟官制」から理解を始める(その理解の前提として「科学的組織」についての知識を得たうえで、批判的に。ただし、それは或る意味での「必要悪」として。アメリカにおける社会実験の歴史を眺めるんだ)
こぼれ話としては、ある外務幹部が『人事は神聖』と言ったらしいんだけれど、これなんか、(外交官試験って一般の公務員採用試験と別建てだったこともそうだが)やっぱり「統帥権干犯」じゃないけれど、なんでしょうね、勅許(勅任官~認証官)なんでしょうか?特命全権大使なのか、検事総長なのか、私にはよくわかりませんが。
検察庁法改正を「正しく再検討」するための基礎知識 「黒川辞任」で一件落着ではない 2020.6.4(木) 原 英史