法科大学院のムーブメントが起きた時に、「すわ一大事」と世の動きについてゆくためにさっそく本屋に行って取り揃えたのがこれ。こんなに買ってたのか。今さらながら何がしたかったのか。
ついに日の目を見るときが来たかもしれない。何か参考になりそうな事例がないかと覗いたら。
事例研究行政法〚第2版〛
2行政過程〔問題3〕指定医師の指定取り消しをめぐる紛争
〇「指定の取り消し」は(爾後の効果を見れば)行政行為の「撤回」。ただし、「取扱規則」15条の「取消」事由には講学上の「取消」と「撤回」の両者を含む。
〇指定医師の指定をする医師会は、公益社団法人ではあるが「行政庁」(仙台地判昭和57.3.30判時1039号36頁)
〇上記「取扱規則」は、医師会内部の審査の在り方を定めたもの(裁量基準)で、法規命令ではなく、行政規則であるが、このとき、法律による授権のない撤回は可能か。学説は、授権をあらためて必要とする説と、最初から撤回も含めて授権されている説とに分かれる
〇具体的運用において裁量の逸脱、濫用はなかったか
〇医師会の指定取り消しに行政手続法は適用されるか
〇手続きの瑕疵がある場合、そのゆえを以て処分は違法となるか
とまぁ、途中適当に端折ったが、こんな感じである。
ただ、ハナシは東大の方に移ったので、もう誰も興味ないかもね。