実践理性批判(その原理論とその方法論。第二批判)

最初の問題は、外周の構成を基準とした「向き」による荷重(和)評価の比較でした。
いわば「速さ」ではなく「速度」の問題。
今度はその向きをなくすのですから、「速さ」の問題。

 

問題としてはいわゆる「一筆書き問題」(オイラーの解いたいわゆる「ケーニヒスベルクの橋問題」)で、ポイントに接続するノードが奇数か偶数かで「発着点」か「通過点」かが決定されることになります。
反対に、「発着点」か「通過点」かは所与ですので、それに合わせてノード数を制限することになりますが、このとき、ポイント間がノードで繋がれていますので、或るポイントのノードを選択したら、それとつながる別のポイントのノードもおのずと制限することになります。
このノードに与えられた「距離」の総量(総延長)がもっとも小さくなることが求められています。
減らさなければならないノードを持つポイントが13点あり、隣接するポイント間でノードを共有しますので、その半分の6乃至7本のノードを減らすことになります。19本の線の中から6乃至7本本選ぶのですが、ポイントを挟んで隣接する2本を選んでも意味がありません。

とりあえず、19本を短い順から並べると、100mから250mのものまで含まれますが、そのうちポイントを挟んで隣接するノードが4本。また、これら7本のノードに接続しないポイントが3点ありますので、その4本のノードのいずれかを選ぶ前に、ポイント3点に接続するノードのいずれをリジェクトするかを選びます。それはそのポイントに接続する3本の線のうち、一番短いものを選ぶこととします。

そうすると、(150,150,150,250,250,400,550)の7本を通らない道順を選ぶことになります。それらを合計した延長が1900mですので、19本を合計した延長7750mから引くと、5850mです。
このとき、4つのノードを持つポイントで切り替えると、より距離が長くなるので、(150,150,250,250,450,550)にすると、その総延長が1800mですので、総延長から引くと5950mになるんじゃないかと思います。 

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答え. 5950m

 

【ポイント】

☆「最初から正しいと考えられる方法」で道順を選ぼうとするのではなく、試行した結果それが「正しいと後から確認される方法」で道順を選ぼう!
ときには、「最初はそれらしい方法」で十分!5番目あたりと当てを付けて始めても、それが後から「5番目に正しい」と確認されることが大事だ!

  

「不可能」と言ってしまったら、給料は当たらないぞ! 

 

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