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古き良き世界の名作文学であると思ったのは、地の文で作者がちょいちょい解説したり、注釈したりして顔を出すところ。
フィールディングらの度重なる政権批判の風刺劇を取り締まるために1737年には、上演を制限する演劇検閲法(Licensing Act)が発布され、この影響で演劇の文学的重要性が弱まり、代わりに小説がより注目されるようになった
アレマンは『グスマン』をあくまで教訓書であるというが、研究者の間では「異端審問所の検閲を避けるため」とも、「小説を読むという非カトリック的な行為を教訓本とすることで正当化するため」ともいわれているが、定かにはなっていない。