『主権者とは、例外状態に関して決断を下す者である。』

とはカールシュミットの言葉らしい(『政治神学』)。

指揮命令系統において、裁量で決定を下す者が、エリートである。

と言えるとしたら、そこに「分岐問題」への適切な理解があるということだろうと思う。

非エリートが統治する集団では、往々にして、過剰な排除が起きる。

ギリガンは排除問題をどう克服したかを中心に読んでみたいと思う。
〈発達〉とは分岐問題の新たな定礎だからだ。人文学上の根深い「小さな大人」問題は、不適切な未分岐(処理)の問題だったからだ。