追加した

 

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―或る種の答え合わせ

レビュー(に拠る本書の紹介)から拾い上げる

  1. 第5の発見は、物語のラストでスカーレットが発する「Tomorrow is another day.」は、力強い決意表明ではなく、単なるスカーレットの口癖に過ぎなかったこと。(①)
  2.  この小説が南部の黒人奴隷制はそんなに悪いものじゃなかったと主張しているのは明らかなのである。
    (②)

①榎戸 誠
ベスト50レビュアー
5つ星のうち5.0 『風と共に去りぬ』は恋愛小説ではなく、スカーレット・オハラは美人でなかった
2019年2月25日に日本でレビュー済み
小谷野敦
5つ星のうち2.0 一応言っておきますが
2021年9月15日に日本でレビュー済み


ということである。これは自伝的要素も強いようで、②は、要は、マーガレット・ミッチェルが南部(主義)への傾倒を物語っている。

マーガレット・ミッチェル - Wikipedia

①については、マーガレット・ミッチェル自身が今ならADHDと診断されるような特徴を持っていたのか、ストウの『アンクルトムの小屋』のトプシーのような、或いは『赤毛のアン』のアンのような、「女性キャラクターの或る典型」でピカレスクロマンを指向したものか、それ以外なのかはよくわからない。
シャア・アズナブル云々ということであるが、私は『うる星やつら』のラムとしのぶの関係を思った。作者の高橋さんによると、しのぶが幸せになるかどうかで、この漫画を無事終わらせられるかどうかが高橋さんの中で決まったようである。

『うる星やつら』しのぶ、初の主役エピソードからも見える、少し不幸なキャラ人生(マグミクス) - Yahoo!ニュース

ともあれ、『忘れっぽい』(レビューより)性格のスカーレットの妙な『口癖』(須鴨本文より)がこれであり、巣鴨はまた『おなじない』のようなものと解説したらしいが、このようなスカーレットの資質からすると、音声チックのひとつである咳払いではないが、決まって出てきてはストレスを緩和するなり気持ちが「さっと」切り替わる合図のような或いは鼻歌だったのだろうか。こればかりは本人に聞いてみないとわからない。

こうなると、適当な訳語は難しく、自分なら語感を残して「さ、明日明日」くらいにしたいだが、どうも鼻歌っぽい(というより、鼻詩か)ニュアンスから、そのままにして訳さないのが適当のようにも思える「𝄞トゥモロー イズ アナザー ♯デ イ」くらいか、上がるのは半音ではないけれど。シェークスピアの『生きるべきか、死ぬべきか』とはまた違った訳しにくさであると思う。

参考になるかわからないが、ジョージア州におけるイギリス国教会とマリア信仰

https://www.kufs.ac.jp/English/faculty/sakamoto/2puritan_09.pdf

イングランド国教会とクリスマス - 英国ニュース、求人、イベント、コラム、レストラン、ロンドン・イギリス情報誌 - 英国ニュースダイジェスト