残念ながら、江戸の次は明治で、華族として東洋一の洋館を建てたという事実は動かない。

一般会計のみならずしばしば藩主の管轄下に ある莫大な特別会計も重要であるとして,藩財政窮乏化論を見直す試みがあり,また近代の大名華族は,近世から継承した藩主個人資産も多かれ少なかれあったことも知られている

3 近年の代表的な著作として,伊藤昭弘『藩財政再考』(清文堂,2014年)。
4 代表的には,上野秀治「大名の私的資産に関する一試論」(『皇學館史学』3号,1989年)。

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明治前期における旧加賀藩主前田家の資産と投資意思決定過程 -藩政から華族家政へ- | CiNii Research

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