共同親権のことを言いたいなら、素直にそうおっしゃればいいのに。

この問題の背景にあるのは、

  1. 中間団体問題
  2. 人権間の調整問題

で、1であるがゆえに、2の問題が惹起している構造となっています。

中間団体は、人権を擁護するときに限り、擁護されるならば、かかる構造に於いては、一方の人権が擁護されれば擁護されるほど、他方の人権が抑圧される派生的害を取り扱うために、意義を同じくする2つの中間団体を牽連させ、人権上衡平に扱うことが目標となります(必ずしも公平ではありません)。すなわち、(この場合)家族と宗教法人でした。ともに互助乃至扶助的な共同体です。ですから、一般の営利法人との間で、同じ「救済」は図られないはずです。ざっくばらんに言うと、同種のものは比べられるが、異種のものは比べようがないという理性的な判断でしょう。

また、「パチンコ2世」「シャブ2世」に関しては1つの共同体に関しての「不全」が問題ですから、素直に人権問題として考えるべきですし、実際に(直接的には)「児童虐待の防止等に関する法」(間接的には)「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」があります。

いまは、共同親権の問題が焦点でしょう。

 

昨日、或る弁護士が、政治上の問題であると言いました。それは間違いですが、彼女がそのように考えることが、人権間の対立を「政治問題」として捉えていることを示唆しています。それこそが根本的に問題だと感じました。

だから、「復讐」という実現しない目標で、被害者と結びついてしまうのです。
それは被害者をより不幸にして恥じない行為なのです。