南京結びの「せん断応力」作用のカラクリについて。よくできている。

「結び目」が立体構造であることが盲点なんだな。

 

実はこれは鉛筆を縛る場合も同じで、「せん断応力」の幅(ずれ)を残していると、どうしても回転してしまう。

このとき、紐のクロスを利用して力の方向を均等化することもできないではないが(上の右図で、後ろに隠れたクロスを前面に持ってきて調整する。)、南京結びのように、袋(輪)を作って噛ませると、(微調整は必要だが)要は、「引っ張り応力」の一直線上にテンション(紐の緊張)を持ってくることができるようだ。

「せん断応力」による力の分散を「殺し」て「引っ張り応力」を残すことが目標だったようだ。

このとき、対抗力を持たせて均衡させるために、それとともに、袋(輪)を使うとよいというのが、技術的アイデアのようで、この2つの目標を同時に達成できるのが味噌のようだ(3本引っ張るとき、左右の紐はせん断応力の「均等化」を真ん中の紐はせん断応力の引っ張り応力への「転化」を担うようである。3本引っ張るのは、そういう意味がある。敢えて左右を増やすことで、「真ん中を作る」意義があったんだねぇ)。

なかなか気づかなかった。


ようやく南京結びの半分ほどは理解できたのかな?というふわふわとした気持である。

鉛筆に置き換えて考える、というアイデアが、自分の中ではブレークスルーだったな。
どうすりゃわかるんだろうと思って、できるかぎり要素に分解して単純化しないとわからないなと思って。