とうとうゴッセンの『人間交易論』(の神秘性)が役に立つときが来た。
これほど「近代の誕生」を説明しやすいものはない。

資本主義と工業化が近代を作ったのではないのだ。
近代の「資本」は アリストテレス 、、、、、、、、 読み替えである。

イギリス、フランス、ドイツは影響を与え合っているが(イタリアは最先端の国であったので、影響を「与えられる」ことがあったのだろうか。知らない)、それをなかなか言わないようである。イギリスは素直な方である。

しかし、それでも、イスラム神学の多大な(決定的な)影響への言及は少ないのではないだろうか。

ともかく、ヘラニズム、ヘブライズム、ゲルマニズムの調和と融合(と、イスラム神学からの卒業—それはアリストテレス哲学の否定という表現を持つ—)によるルネサンスの遺産を近代は受け継いだようである。

ただ、面白いのは、その後のジャポニスムである。
イスラムの次は日本かね。
思想は与えなかった。芸術を与えた。
地中海世界」(内海)から「万国」(外洋)へ。