自由奔放な清少納言、真面目なインテリの紫式部といった読み手の「感性」に頼った一般的な印象とは異なる「枕草子」の解釈が読める。研究者には常識なのだろうけれども、畏友前野氏の「ゼロ戦の通説俗説と史実の関係と一緒だ」との薦めで読んで「ああ、ここまで進んでいるのか」とショックを受ける。 pic.twitter.com/WRHHqfDtt7
— Bunzo (@Kominebunzo) July 27, 2020
デカルトは自由奔放な学者でした。
でも。
デカルトって本当に天才だったのかな?
社会的影響力は絶大でしたが。
デカルトが書いた『省察』などは、中世の一流のレベルから見たら、検討にすら値しない内容のものである。大学生の卒論程度なのである。 (p585〜6)
デカルトのアイデアの根幹は作図問題を代数に帰着させようとするところにありました。「線の作図」の問題は代数方程式の解法に帰着されますが、代数方程式を解いて根を表示し、その表示式の姿を見て作図法に反映させるのがデカルトの手法です。デカルトは古代の幾何学の作図問題を継承し、代数方程式を基盤とする幾何学的曲線の理論という大きな構想を立てましたが、そのデカルトの曲線論はライプニッツにいたって「万能の接線法」となって結実し、微積分が生まれました。『幾何学』は小冊子ではありますが、微積分形成への道筋を指し示す一番はじめの一里塚になりました。
デカルトの『幾何学』再読22 デカルトの曲線論の回想
日々のつれづれ(オイラー研究所学術論叢)
やはり作品自体について文献調査が行われているのが望まいのではないだろうか。
作品自体が、どのような影響を受けて、どのように成立したのか。
だから、作品の質にどのような評価が与えられるのか。
興味を駆り立てる話が豊富であるようだが。