「文化資本」が「ソフトな制約」を生むか考えてみる。
もともとは、ソフトな予算制約とのことである。
(本を読んで勉強できていないので、あくまで、記事を斜め読みした理解で進める。)
難しくてよくわからないのだが、
【前提】
- 選好順序が決定でき、それに必ず従う
- 互いの選好順序を参照でき、行為に反映させる
- 経営者の選好順序は、経営資源の追加分の程度(多寡)で参照できる
- 自治体の選好順序は、来場者数の増加分の程度(大小)で参照できる
- 経営者の資源は、自己資金と補助金がある
- 経営者の「努力」は、自己資金の増加分で参照できる
- 来場者の増加分は、経営者の「努力」を一次的に反映する
- 来場者の増加分は、資金投入の多寡を二次的に反映する
- 経営者と自治体は、独立して、自由に行為を選択する
7がなかなか想像しづらくて、申請制度に於ける受動的地位と考えてしまいそうだが、そうではなく、条件下(相互の選好順序を参照したうえ)での自由(強制のない)行為の選択であることが、味噌だろう。
そうすると、当初に、所与の(追加分の一方の原資である、経営者がもともと所有している自己資金として)経営資源が100、潜在来場者が100あったとすると、
(経営資源の追加分,来場者の増加分)は、
①△80+△ 0=△80,△80+△ 0=△80
②△40+△50=△90,△40+△30=△70
③△40+△ 0=△40,△40+△ 0=△40
青字強調の自治体の従属的選好を参照した、赤字強調の経営者の支配的選好でこのゲームは決定される。
これを参考にして、親子の自尊心のゲームを考えてみる。
ポイントは、
- 親が支配的地位、子が従属的地位にある
- 相互の自尊心の増大分を参照できる
- 子の自尊心の増大分が、個性的な親の自尊心の増大に反映される
- 個性的な親には、それぞれ、【相反的な親】【無関心な親】【協調的な親】と名付ける
- 【相反的な親】は、親の自尊心の増大分と子の自尊心の増大分がゼロサムである
- 【協調的な親】は、親の自尊心の増大分と子の自尊心の増大分がプラスサムである
かつてバーナード・ショーは、一夫多妻が選択されない合理的理由を、男女の劣情の強さ(嫉妬心)に求めた(男性が強い)。バーナード・ショーは多夫多妻を説明しなかった点で、帰納的なご都合主義(為にする議論)だと思うが、ここでは、子に対して支配的地位にある(男女に限らない)「親」の劣情を参照している。