ドイツの影響は大きかった                    地方の教育に望むことと教育の担い手

荒木/増淵の国語論争で、荒木って、社会主義リアリズム民族主義だと思い込んでいたけれど、ドイツの国語学の影響かもしれないんだね。

ところがさ、ゲオルク・シュミットロールって人が、まったく検索にかからないんだよね。

ベルクソン受容関連主要文献

シュミッドロールなのか(垣内)、ゲオルク・シュミットロールなのか(輿水)、シュミット・ロール(『世界』1933.10)なのかもわからない。

ベルクソンとも関係していて意味がありそうなのだけれど、検索にひっかからない。
荒木は戦前の独学派だったのかもしれない、蘇( 蘇聯 ソ連 )学派じゃなく。
しかも、

輿水実(明治39年1906年9月 - 昭和61年・1986年3月5日)とか垣内松三(明治11年1878年-昭和27年・1952年)は、やたらドイツの国語学に詳しい。

垣内松三 - Wikipedia

輿水実 - Wikipedia

増淵恒吉 - Wikipedia

荒木繁 - Wikipedia

垣内松三  明治11年1878年0000日 - 昭和27年・1952年0000
輿水 実  明治39年1906年09月00日 - 昭和61年・1986年03月05日
増淵 恒吉 明治40年・1907年11月05日 - 昭和61年・1986年02月12日
荒木  繁 大正11年・1922年0000日 - 

増淵恒吉の文学教材指導理論に関する研究 -「山月記」報告の「挑戦」の内実と動機を軸に-

早稲田大学リポジトリ

1950年代(昭和25年頃)に始められた増淵の「挑戦」とそれ以前の国語

国語の新生 : 国語教育はどう改まるか,垣内松三,昭和22 - 国立国会図書館デジタルコレクション

言語学提要,石黒魯平, 昭和22 - 国立国会図書館デジタルコレクション

言語形象性を語る,垣内松三, 昭15 - 国立国会図書館デジタルコレクション

国語教育理論 : 国語教育と言語哲学との聯関 , 輿水実, 昭11 - 国立国会図書館デジタルコレクション


中島敦の『文字禍』と『山月記』はこのような社会背景のもと書かれた耽美主義の物語で、「生活」ではなく「生命」が与えられたと思うが、

美学主義(または美学運動とも呼ばれる)は、19世紀末の芸術運動であり、文学、音楽、フォント、芸術の外観をその機能よりも重視しました。美学主義によれば、芸術とフォントは美しいものであるべきであり、教訓を授けるためではなく、類似のものを作り出すためでもなく、他の教訓的な目的を果たすためでもなく、これを最良に表現したのは「芸術のための芸術」というスローガンです。美学主義は1870年代から1880年代にかけて栄え、ウォルター・ペイターやオスカー・ワイルドなどの著名な作家の支持を得ました。

美学主義は主流のヴィクトリア文化の価値観に挑戦しました。多くのヴィクトリア時代の人々は文学と芸術が重要な倫理的な役割を果たしていると信じていました。フィオナ・マッカーシーはThe Guardianで書いており、「美学運動は19世紀のイギリスの卑しい物質主義とははっきりした対照を成すものであり、時折ショッキングなものでした」と述べています。

美学主義は評論家ウォルター・ハミルトンによって1882年の『イギリスにおける美学運動』で名付けられました。1890年代には、美学主義と共通の起源を持つ「堕落」の用語がヨーロッパ全体で使用されるようになりました。

Aestheticism - Wikipedia

下線強調は引用者(原文では、fonts)。

国民教材となるうちに、何かが捨象されてしまったのだろう。

それは『グレートギャツビー』がアメリカの国民教材(アメリカの中学生は教科書で読まされるらしい。)となる過程で、レオン・ワルラスの『フランシス・ソヴァ―ル』の背景が抜け落ちたのと同じではないかと睨んでいる。


なるほどね。まぁ、「学問」というか「学級」かな。

産業教育振興法 昭和26年6月11日法律第228号 | 日本法令索引

青年学級振興法 昭和28年8月14日法律第211号 | 日本法令索引

この流れというのがあったらしくて、

crd.ndl.go.jp

この謎の人が出てくるんだけれど、

産業教育振興法の動き-思潮のルポルタージュ,重松,敬一 , 日本教育社会学会- - 国立国会図書館デジタルコレクション
これで戦後の民主的(職能代表制を採ることを目指した。※)な復興において、地域の中心と考えられた公民館から、「産業公民館」の部分がなくなって、農協に一本化された経緯が、これかな?

ソ連なきあと、民主制には投票代表以外にも様々な形態が「在りうる」と考えられたことが、そもそも理解されなくなった。

新潟県における青年学級の現状と問題点,1955年,教育社会学研究7巻PP.62-69

婦人問題懇話会会報 (6),婦人問題懇話会 , 1967-12 - 国立国会図書館デジタルコレクション

三者三様。一筋縄ではゆかない。