悪羅つかない男子

本当は今日は、銀色夏生を中心に見ようと思ったが、梶原一騎が不思議過ぎて、大分脱線した。
2011 | 作品集 | 銀色夏生 公式ホームページ

 

pdmagazine.jp

孤独のグルメも👆のような感慨のことかと思ったが。

👇は,

「グルメ本」としては、レビューで酷評されている。

ここらへんに秘密がありそうだ。

 

少年漫画には「だめ男子」市場があって(クラタマのダメンズではないが、延長線上に本当はあるはず)、

 

と言っていた男子がみな中学に入学すると悪羅悪羅言いだすわけではなかったのだ。

それは多分、松本隆の歌がヒットしていた1980年代に流行した、価値相対主義とも関係しているだろう。

阿久悠の偉業〜歌が「時代を超える」意外な条件とは?(中川 右介) | 現代ビジネス | 講談社(4/4)

要は、70年代生まれ以降は、それ以前の世代とは何かが違う。

銀色夏生も「フツウ」系男子の一部には受けていたと思う。
この悪羅つかない男子は、「小僧」「少年」とも違って、まだ発見されていないのか、「モテない男」なのか。「優しい」には侮蔑的なニュアンスがこもる。

ただ、困ったことに、例外なく、漫画の主人公はモテていたのだ(設定上は「モテない」ことになっているが、そう言えばキリスト的困難にあふれていたな。誰よりも「善隣」な人たちであるかもしれない)。
そこに『大リーグボール』以上のミラクルがある。まさに20世紀の最後に生まれた最大のミステリーが「恋愛」である。

スペックを把握して婚活に励む方がましであるが、そのスタートラインに立つ要求水準さえ満たしていなかったのだ。「兵役拒否」ではないが「能力拒否」である。
ダメンズの縁に立つ彼を救うものは何か。