無頼派

横山光輝さんは面白いよね。

或いは

この順番。
無頼派」の戦後的な漫画表現でもある、或いは戦前から続く、「熱血もの」を描いた梶原一騎ちばてつやとは違う、「黙示録もの」のストーリー漫画。
昭和9年生まれの横光さんと、降伏文書に調印した9月に生まれた永井さんの関係ってあったのだろうか。
ちばさんは昭和14年生まれで、『作風は、体温のある描線の画風で1960年代には心理描写がうまいことで評価が高かった。また情景描写が長いことで生活感が表れたという評もある』(ちばてつや - Wikipedia)。梶原一騎昭和11年生まれ。
司馬遼太郎大正12年で、やはり、この時代の空気を吸って育っただろうか。(前時代的な)講談のリストラクチャーが大きな仕事だっただろう。
司馬遼太郎はロマン的で、横山光輝は腑に落ちる、永井豪は悲観的/楽観的のコントラストが明確で感受的というか。

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このころはまだ、『冒険ダン吉』の影響があっただろうか。

ダン吉が腕時計を外さないのは、

の影響だろうか。恩賜の金時計でもない。実利的なシンボルで「文明」の「合理性」を表現したのじゃなかろうか。

横山光輝を貫くテーマが「合理性」だっただろうか。
その後、「『合理性』に潜む政治性」の限界を、或いはファンタジーで、或いは歴史で、表現したとしたら、興味深いよね。