『"確率とは,ルベーグ測度である"この言葉ほど確率の数学的本質を突いたものはない』(伊藤清)

本当はこっちを読み進めたかった。

図書館で借りてきた。

1930年代の始めに,コルモゴルフによってまったく新しい意味付けを与えられた確率論.その誕生の興奮さめやらぬ時期に,確率論の基礎から具体的問題への対応方法まで,わかりやすくまとめられたのが本書である.後半では,のちに「伊藤の公式」として名高い式の導出の課程が見られるなど,単なる確率論の解説にとどまらず,その後,新たな展開を見せる伊藤理論の原点がここに存在する.