2023-08-12 ■ 加賀の一向一揆は、意外なほど、面白いというね。 つまり、全国支配をする畿内の状況を反映しながら、京へ向かう流通の道程に於いては撰銭/不作の環境の中で、(反グレシャム的な)独自経済圏の中で生活を営み、中世と近世を繋ぐ過渡的な自治を形成した様子がうかがえるというね。しかし、堺ほど発展する契機を欠いていたがゆえに、むしろ、後の島原の乱のような抗戦を最後まで続けたのではないか、と。近江の堅田と山科本願寺は加賀の一向一揆を考えるうえでも、鍵となるような気がする。 戦国の堅城―築城から読み解く戦略と戦術 (歴史群像シリーズ) 学研プラス Amazon 戦国の北陸動乱と城郭 (図説 日本の城郭シリーズ 5) 作者:佐伯哲也 戎光祥出版 Amazon 越前中世城郭図面集〈1〉越前北部編(あわら市・坂井市・勝山市・大野市・永平寺町) 作者:哲也, 佐伯 桂書房 Amazon