というわけで『坊ちゃん』は、

  1. 実は、夏目漱石は、マーケットの動向を意識していた
  2. 当時の屈折を反映している
  3. 野口遵がモデルである
  4. 『斜陽』と対照的である(『斜陽』の言葉遣いは「貴族的」というより「士族的」である)。

と読むと興味深くなる。1と2は(高等中学校並びに高等師範学校に準じる内容を併せ持つ)東京物理学校に関して、1と3が「街鉄」に関してである。なお、1は私の独創というほどのことはない(『それから』だったか、作品は忘れたが、例示であってそれに限らなかったと思うが、そういう分析をした研究者が居た)。

ただ、東京物理学校の変遷と性質についてはあまり言われないし、3にあっては、自分語りの真偽が怪しいと思われているのか野口へのインタビュアーが怪しいと思われているのか触れられることが皆無であるし、4に至っては、夏目漱石はどこへ行ったかという風情である。モデルが士族の出自なのだから、没落士族で比較して自然ではないか。


 

私事ですが、幼少期からの夢であった鉄道運転士になりたくて、一昨年、今までの仕事を辞めて念願の動力車操縦者免許を取得しました。同時に、同じ事業者の車掌と結婚をし、大切に大切にしてきました。にも関わらず結婚前からウチの他の運転士と浮気をし、結婚した後も関係を続けていました。 pic.twitter.com/81VOXCfwsF — 平将 (@Double_Liesse) March 4, 2024